(色鮮やかなミツバツツジ)
(ツクシシャクナゲのつぼみ)
ここ数年、連休の登山は渋滞を避けて近くの多良岳と決めている。
黒木に車を駐め、さあ出発しようと思ったらザックを忘れてきたことに気づいた。痛恨のエラーである。
大村市内に買いに行くにしても時間のロスが大きすぎる…。そこで車の中を探して洗濯物を入れるランドリーバックを発見し、それに必要最低限の弁当と水筒、非常食という名のおやつ、ウインドブレーカーを入れて肩に掛けて登ることにした。ちょっとしたサバイバル登山である。
必要最低限の荷物(ほとんどが食料)
意外とコンパクトに収まった
ところがだ、5分と歩かないうちに異変に気づく。袋がビニール製のため重みに耐えきれず絞り口のところが切れかかってきた。さあどうする、天山歩荷…。
原因は水が重いせいである。切れかかったバッグでは、とても登山には耐えられない。車の中にシューズ袋があったのを思い出し引き返す。手に持って登るのは大変なのでテントの張り綱を使って腰にさげることにした。(ロープや細引きの類いはアトレーキャンピングに常時積んでいる)
「窮すれば通ず」とはよく言ったものである。
こんな感じ。ウエストバッグだけでもあったのが不幸中の幸い(これにはカメラと貴重品)。
他の登山者の目にはどう映っただろうか。
持って行くはずのザックに入れていたのは、雨具、ストーブ、コッフェル、カップラーメン、マグカップ、ヘッドライト、医薬品、地図、コンパス、替え着、エアー座布団…。結局これはないならないでもよかったということか。ただし、天気が晴れと確定している地元多良岳の場合。
(「山をナメとんのか!」と0先輩の声が聞こえてきそう…)
シャクナゲを見るなら舞岳コースに限る(はずであった…)。例によってマムシ草のお出迎え。今年もあえてよかったね…
今年はシャクナゲの裏年なのか、例年の半分も咲いていなかった。また、4月が暖かすぎたせいか花の盛りを過ぎていた。そういう中やっと見つけたツクシシャクナゲ。
ピンチを救ってくれたシューズ袋と張り綱。
そのおかげで食べられたお弁当。本日は赤飯とあじの南蛮漬け。本当はこれにカップ麺が付く予定であった…。
舞岳の後に登った経ヶ岳。
細々と流れる様から命名された「そうめんの滝」 2月に登ったときには凍りついていた → 「
ソウメンの滝」
西岳を経由して西野越。夏に黄色い花を咲かせるオオキツネノカミソリの群生。夏に向けて青々と葉を茂らせていた。ここから黒木に下山。
無事に下山できたことに感謝。
【本日のコース】
黒木 → 舞岳 → 経ヶ岳 → 平谷越 → 中山越 → 笹岳 → 西岳 → 西野越 → 黒木