ガンを患うと体重が減少するとよく聞く。
私は1月20日ごろから身体がとても疲れて、夜は、何もしたくない、暗闇にひきこまれていくような倦怠感、身体の筋肉の腫れ感や痛み・・・
そのころ、元気があり、痛みがでない朝や昼のうちに仕事を済ませる。しかし、夜はぐったりして、食事も身体がだるくてもういらない・・・そんな日々。好きなお酒も残したり、飲まなかったり・・・
QOL (クオリティ オブ ライフ)は最低の毎日、しかも、どんどん落ちていくと感じていた。
もう耐えられないと感じたのが29日。30日に医師の診察を受けた。
私の場合の減り方はどうだろう・・・その体重の減り方の記録は後日載せるとして、今日は「なぜ、体重が減少するか」について調べた。
調べたことをブログにするのは一石三鳥。つまり、一つは自分の認識の整理、次は自分のメモ保存、そして、同種の「当事者」の人たち、あるいは予備軍の人たちへの参考になれば・・・・ということ。
いろいろと見て、一番わかりやすく、納得しやすかったのは次の2つ。
★≪県立がんセンター新潟病院/なぜがんになると痩せるのでしょうか。原因は大きく分けると2 つあります。ひとつは食事がとれなくなること「飢餓」、もうひとつは「悪液質」という状態に陥ること≫
★≪ 再発転移がん治療情報/がん患者さんの食事は高たんぱく、高カロリーを心がけて/宿主の栄養状態とがんの進行とは無関係/「肉食はがんの進行を早める」―これ“まゆ唾”の噂話で、がん患者さんにとって肉は野菜よりもはるかに必要性の高い食品。
●がんになるとなぜ痩せるのですか/千葉県 ちばがんなび
なお、昨日2月25日の私のブログへのアクセスは「閲覧数6,095 訪問者数1,569」。今朝はゆっくり寝ていたのでウォーキングはお休み。
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◆ がんと栄養 「がんになるとなぜ痩せるのでしょうか。原因と栄養法」
県立がんセンター新潟病院 2017年10月号 消化器外科・NST 松木 淳
「がんと栄養-痩せ対策」について
がんと診断された時におよそ半分の方は体重が減少しています。がんで亡くなる患者さんは3 分の 2 以上が痩せています。なぜがんになると痩せるのでしょうか。原因は大きく分けると2 つあります。
ひとつは食事がとれなくなること「飢餓」、もうひとつは「悪液質」という状態に陥ることです。
消化器にできたがんが増大し通過障害が起きると食事が摂れなくなります。
がんの進行による痛みや、がんと告知された時の精神的ショックによって食事が摂れなくなることもあります。
また抗がん剤や放射線治療の副作用によっても食事摂取ができなくなることがあります。体重維持に必要な食事量を摂取できない時は飢餓状態となり痩せが起こります。
第 2 にがん悪液質の状態です。
2011 年に「がん悪液質とは、栄養療法で改善することは困難な著しい筋肉量の減少が見られ(脂肪量の減少の有無と関わらず)、進行性に機能障害をもたらす複合的な栄養不良の症候群で、病態生理学的には栄養摂取の減少と代謝異常によってもたらされる蛋白及びエネルギーの喪失状態である。」と提唱されています。
がん細胞は自分自身が生きるために、特別なエネルギー供給が必要です。そこで、宿主である患者さんが持っているタンパク質や脂肪などを崩壊させて、自分に必要なエネルギーに変えようとします。がん細胞自身が放出するサイトカイン(情報伝達のためのタンパク質)や生理活性物質などによって正常な代謝を狂わせ、患者さんの栄養を奪い取ってしまうのです。
がんで亡くなる患者さんのうち、がん悪液質が原因で亡くなる患者さんがおよそ 4 分の 1 であると報告されています。
がんになると痩せる原因、「飢餓」と「悪液質」の病態の解明が進むにつれて栄養サポート法も変わってきています。
がんの進展に対応して悪液質の症状が出るまでは、過不足のないエネルギーや各種栄養素の補給を行います。悪液質の症状が進行すると、この時点からは過剰な水分やエネルギーの補給を抑え、身体機能に対する負荷を軽減します。
適切な栄養サポートによって生存期間や経口摂取可能期間が延長し、褥瘡発生率が低下することが報告されています。
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●がんになるとなぜ痩せるのですか。
|千葉県 ちばがんなび
がん患者さんが痩せる原因は大きく分けて2つあります。
第1に、食事が摂れなくなった時です。食事が摂れなくなる理由は様々で、食物の通り道である口の中、食道、胃、大腸にがんができたり、がんが大きくなり腸管が圧迫されて通過障害が起きたりして食事が摂れなくなります。がんが進行して強い痛みが続いたり、がんと告知された時の精神的ショックによりうつ状態になると食事が摂れなくなることがあります。また、抗がん剤や放射線治療の副作用により食事摂取ができなくなることがあります。体重を維持するだけの必要な食事量とれなくなり痩せが起こります。
第2にがん悪液質の状態です。ある程度進行したがん患者さんでは、悪液質(cachexia)と呼ばれるガリガリに痩せた状態になります。ギリシャ語のkaos(悪い)、hexia(状態)に由来する言葉です。
悪液質になると著しい筋肉量の低下が見られるほか、代謝異常によって炭水化物やたんぱく質が失われた状態となります。また、皮膚が乾燥し、毛髪の光沢はなくなり、目はくぼみ、皮下脂肪のない痩せた状態になります。また、見た目の変化だけでなく、脱力感、無力感、食欲不振などの症状が現れてきます。
悪液質の原因は、がん細胞からサイトカインなどさまざまな物質が放出され、痩せの原因になることが指摘されています。がん細胞が過剰に炎症性サイトカインを放出すると、体全体に炎症が広がり、代謝機能が衰えて栄養の利用効率が悪化します。さらに、体内のたんぱく質を分解する酵素の働きを促進させるため、全身の筋肉が落ちてしまい、痩せが起こると考えられています。
●【特集記事】がん患者さんの食事は高たんぱく、高カロリーを心がけて
再発転移がん治療情報 2018年06月01日
目次 体重減少は主に骨格筋の減少が原因
初診時から栄養管理、理学療法を徹底
がんをめぐる都市伝説に翻弄される患者さん
よく噛んでゆっくり少量ずつ食べれば、何を食べても大丈夫
患者さんに知っておいてほしいこと
体重減少は主に骨格筋の減少が原因
がん患者さんにみられる体重の減少は、がんそのものによる影響、手術による影響、抗がん剤治療や放射線治療による影響などが原因で起こります。がん細胞、免疫担当細胞が分泌するサイトカインが引き起こす代謝異常も考えられます。
がんの手術を受けると、手術の侵襲だけでなく、傷が治っていく過程で代謝が影響を受けるため、エネルギーと栄養を補給する必要があります。また、栄養状態が悪いと抗がん剤治療や放射線治療の副作用が強く出るため、しばしば治療を中止せざるを得なくなります。治療を続けられなくなった結果、生命予後にも影響するおそれがあります。
同じがんといっても、がんの種類によって、また受ける手術によって、術後の栄養障害、低栄養、体重減少、身体機能低下の程度は異なります。
たとえば、胃がんの患者さんでは胃切除によって低栄養がほぼ必発です。低栄養によって体重が1割程度減少しますが、その相当部分は筋肉(骨格筋)の減少によるものです。筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下するサルコペニアは、胃がん根治術後の重篤な合併症と長期予後の独立した予測因子であることが報告されています。
胃がんのほか食道がん、すい臓がんなども術後に栄養状態が悪化しやすいことがわかっています。国内の研究で、サルコペニアの状態にあるすい臓がんの患者さんは、筋肉量が正常な患者さんに比べて術後の生存率、無再発生存率が有意に不良だったと報告されています。
抗がん剤治療、放射線治療の副作用で食欲不振、悪心嘔吐、下痢などの消化器症状が現れると、食事が思うようにできず十分に栄養をとることがむずかしくなります。また、すべてのがんに共通していえることですが、がんが再発・転移した場合、その治療が引き金になって低栄養を招くリスクがあります。
がんが進行すると食欲低下や体重減少によってやせ衰え、腹水や胸水などがたまっていきます。この状態を悪液質といいます。悪液質は前悪液質、悪液質、不応性悪液質の3段階で捉えられ、次のように主に体重の減少の程度で判断します。
・前悪液質: 体重減少が<5%、食思不振、代謝の変化
・悪液質: 体重減少が>5%、BMI<20かつ体重減少が>2%、サルコペニアで体重減少が>2%のいずれか。しばしば食事摂取量が減少し、全身の炎症を伴う
・不応性悪液質: さまざまな程度の悪液質。がんによる異化の亢進があり、治療抵抗性の状態、がんの状態を示すPS(Performance status)の低下、生命予後が3カ月未満など
初診時から栄養管理、理学療法を徹底
骨格筋が減少することによって身体機能が低下すると、手術前はできていた仕事や家事や社会活動ができなくなり、人生の価値(QOL)が低下します。患者さんにとっては、せっかく手術を受けてがんが治っても、その後の人生が損なわれてしまったのでは、手術を受けた意味がありません。私たち医療者にとって、がんの治療成績は上がっても、結果的に医療行為の価値が下がってしまうことは極めて遺憾です。
国内や海外の研究で骨格筋量の多い人、筋肉量の多い人は治療後の経過が良好であることがわかってきました。骨格筋からさまざまな生理活性物質が出て、がんの発育を抑制することを示唆する研究報告もあります。したがって、術後は体重の減少、特に骨格筋の量が減少するのを抑えるために適切な食事をとって栄養状態を改善することがとても重要になります。・・・(略)・・・
がんをめぐる都市伝説に翻弄される患者さん
・・・(略)・・・
がん患者さんの食事・栄養についても都市伝説があります。「栄養を摂ればがんが成長する」と思っている人は多いのではないでしょうか。がん細胞は自律的に栄養を摂り込みますから、食事でがんが大きくなることはありません。宿主の栄養状態とがんの進行とは無関係です。
「高齢者はがんの進行が遅い」ということもよく耳にしますが、加齢とがんの進行速度は関係ありません。「肉食はがんの進行を早める」――これも“まゆ唾”の噂話であり、前述したようにがん患者さんにとって肉は野菜よりもはるかに必要性の高い食品です。
日々患者さんを診察していると、普通なら栄養障害が起こるはずがないような患者さんが低栄養になっていることがあります。その中には、間違った食事・栄養のとり方が原因と考えられる方がいらっしゃいます。患者さんから詳しく事情を聞くと、裏付けのない健康情報に翻弄されている背景が見えてきます。
よく噛んでゆっくり少量ずつ食べれば、何を食べても大丈夫
体重減少を抑えるためには、栄養バランスに注意しながら、高たんぱく、高カロリーの食事を心がけることが大切です。たんぱく質は筋肉をつけるためには不可欠な栄養素です。高たんぱくな食品には、肉、魚、卵、チーズ、豆、ナッツなどがあります。また、献立に揚げ物を加えたり、野菜サラダにドレッシングをかけたりすることで高カロリーの食事がとれます。飲み物は、牛乳、ヨーグルトドリンクなどが勧められます。
・・・(以下、略)・・・
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