やったね!!
今日は、久しぶりに嬉しい話。
私の「去勢抵抗性前立腺がんの治療薬」である「イクスタジン(エンザルタミド)」の再開に、専門医からゴーサインが出たこと。
その薬は、たった12日間の服用だったけれど、腫瘍マーカー PSAの値を「751から317に激減」させてくれたことが「休止して2日後」に数値で証明されていた。しかし、約一ケ月休止していたという薬。
そんな、とりあえずは喜ばしく、パートナーと二人で(コストコの駐車場の中で、「まぐろ3種とサーモン寿司」で)お祝いした今日のこと、併せて最近の経過をまとめておく。
1. 10月11日 全身に薬疹が出た
10月11日に出た症状は、12日はさらに進行。
13日、14日と名大膚科にかかった。
全身に左右均等にでている。「ステロイド塗薬、抗アレルギー薬」処方された。
ともかく、21日ごろには皮膚症状自体はきれいになくなった。
(関連 2021年10月13日 ⇒ ◆何が起きるかわからない・・・「薬疹」との診たて/皮膚科に院内紹介で回してもらった/ステロイドと抗ヒスタミン薬が処方/癌の治療薬が原因なのかも検査へ/こわい「重症薬疹」)
2. 薬疹の原因と疑われた薬は、治療薬「イクスタジン(エンザルタミド)」
薬疹は、その直前に使い始めた薬剤が原因であると疑うのは筋。もちろん、そうでないこともあるとも医師は言う。
私の場合、9月30日から服用を始めた「去勢抵抗性前立腺がんの治療薬」である「イクスタジン(エンザルタミド)」。
12日に薬疹が進行したので、他の薬も含めて「すべて使用を休止」した。
10月14日の泌尿器科の主治医の診察。
腫瘍マーカー PSAは「8月16日⇒265」「8月31日⇒403」「9月16日⇒501」「9月27日⇒751」と上昇一方だった。
通常去勢抵抗性前立腺がんの患者さんなら、びっくりするような超ハイレベルの数値帯での変動。
さてさて、「10月14日」は・・・と期待と不安が交錯。
・・・・診察時に告げられたPSAは「317」。
主治医は、12日間の服用で751から317に激減したことに、「驚くべき減少の具合」との旨。
そうなんだよね。効果が抜群と推測される薬をやめなければいけない。
なんと不条理な事態。
実は、一番直近に使った薬剤が「去勢抵抗性前立腺がんの治療薬」である「イクスタジン(エンザルタミド)」。
(関連 2021年10月14日 ⇒ ◆腫瘍マーカー PSAが激減した/2週間前から飲み始めた治療薬の効果だろう。しかしその薬が「薬疹」の原因かもしれない。だから、休薬するしかない不条理 )
3. DLST検査、リンパ球幼若化試験
13日に、名大泌尿器科から同・皮膚科に回してもらって受診したら、「薬疹」といわれ、14日に薬を持参し、採血して、DLST(リンパ球幼若化試験)検査に進んだ。
検査対象は、直近で服用開始した「イクスタジン」と漢方薬「排膿散及湯」を検査とすることにした。
その結果は2週間で出るらしいけれど、こちらの都合で結果を前提とした皮膚科の医師の診察が今日11月9日になっていた。
(関連 2021年11月3日ブログ ⇒ ◆薬疹の原因薬を同定する検査にはDLST(リンパ球幼若化試験))
4. リンパ球・DLST検査の結果は
今日の名大病院・皮膚科の診察で、10月11日の薬疹の原因が、9月30日から服用を始めた「去勢抵抗性前立腺がんの治療薬」である「イクスタジン(エンザルタミド)」ではない、という結果が出てきた。全身の薬疹の原因ではないだろという結果が出たこと。
もちろん、DLST検査の確度は「6割程度」とされているので、陰性との結果が出たとはいえ、「4割位の確率で薬疹が出る」可能性は抱えていくことにはなる。(数字的な「検査報告書」などは後日にしよう)
5. 薬を再開して、また「薬疹」が出たときの対応についての相談を詰めた
私は、エンザルタミドは「一日1回・2錠」が標準なので、そのように服用していたところ、しばらく、「半量(一錠/日)」ずつの再開でやってみてはダメか、とお願いした。
皮膚科の医師は、電子カルテを見ながら、「前回の泌尿器科の医師のコメントに『(問題なければ)半量ずつ再開したい』旨がメモされていますね」。
医師は、半量(一錠/日)」ずつ再開して飲み続け、様子をみることに同意してくれた。
私は、今回の陰性が外れて陽性なら「また薬疹が出るならすぐに出るだろうし」、いずれにしても「少しでも早く服用したい」からと、「今日のこの診察後、すぐ」に「半量」を飲むことで了解をとった。
医師は、「もし、具合が悪くなったら、どこに居てもすぐに救急車を呼んで。」「夜だと対応が難しいから、その意味でも、少しでも早く服用してみることはいい」と応じてくれた。
私「陽性、陰性いずれにしても、薬を続けたとき、もし薬疹が出たら、あまりひどくなくて、『抗アレルギー薬』を併用しながらとか『ステロイド』などを使うとか、泌尿器科の医師と相談して継続してよいか」と問う。
医師「それでよい。この前程度の症状で続けていけるならそれが良い。ただ、ひどくなったらすぐに来て。薬疹で、皮膚がズルズルにただれて命が危なくなることもある。もちろんそういう場合は、即中止」
「(薬を飲まずに)癌で寿命が縮むか、薬疹で命を落とすか」と分かりやすい説明で締め。
私は、前回のような全身の薬疹でも、「やりすごせる程度」の薬疹ならイクスタジンを継続していくことにOKが出たと解釈している。
6. 実際に飲み始めて12時間ほど経過。
「もし、薬疹の場合であれば、たちまちヒドイ症状になるケースもあるし、緩やかに出ることもある。」そんな受け止め。
一度薬疹が出ると、再開したそのあと、順次経過して日々の状況でしかわからない。
しばらくは、「再開」は綱渡り的になる。
もちろん、実際に飲み始めて12時間ほど経過した今、悪しき症状は何もないから安心している。
ということで、今日の嬉しいことを記録しておく。
なお、昨日11月8日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,158 訪問者数987」。
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たった数回の服薬で劇的にPSAが低下したとのこと、素晴らしいと思います。この先、長期に効き続けてくれる事をお祈りします。
私もアーリーダを服薬後一月半位から発疹が全身に出ましたが、抗アレルギー薬を飲んで軽快した後、服薬を続けています。
今後も新たな治療法、治療薬が出てくる事を期待しながら、今後のてらまちさんのご活躍を期待申し上げます。
日々のブログ更新、ご苦労様です。楽しみに、また勉強しながら拝読しています。
>発疹が全身に出ましたが、抗アレルギー薬を飲んで軽快した後、服薬
トラブルと対応、そして服薬というお話。現場で起きたことに対する対応の見本ですね。
前立腺がんはすっと治る、そんな旨が流される中で、
ちょっと進行してしまった人は悩み続ける事態、
まさに「個別化医療・個別化治療」を頑張りましょう。