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てらまち・ねっと



 一昨日の主治医の診察時に、「エストラサイト」という古典的な前立腺がん治療薬を、こちらからお願いして出してもらった。

 ※「エストラサイト」の薬理・・・・女性ホルモン薬(卵胞ホルモン)のエストラジオールは男性ホルモンの分泌をおさえることにより、前立腺がん細胞の増殖を抑制する。ナイトロジェンマスタードは細胞の遺伝子の複製を阻害し、殺細胞作用を示す。これらの相乗作用により、抗がん作用が増強される。

 その副作用のひとつの血栓などの予防として、バイアスピリンも出してもらった。
 今日は、更に、別に処置してもらった「癌の骨転移」対策の薬のことも整理しておく。

 前立腺がん治療の基本はホルモン療法だけど、これを続けると骨がカスカスになるということが指摘されている。
 だから、女性の骨粗しょう症の治療薬なども使うことが推奨されている。
「多発骨転移」でもある私は、骨粗しょう症の治療薬(商品名:プラリア)を昨年の5月に東京女子医大で注射してもらった。半年に一回なので、11月には名大で打ってもらった。

 実際には、癌治療としては、毎月注射を打つ、同成分で名称が違う「ランマーク(デノスマブ) 」という治療薬の方が望ましいわけで、それに替えることも12月からお願いしていた。

 ただし、ちょうどの私の歯の治療中だったので、「主治医」から歯科医の「可」が出てから、とストップされていた。
 なぜなら、過去に骨粗しょう症の治療薬である「ビスホスホネート」で顎骨壊死の例、つまり顎の骨が壊死した例があるところ、同種の作用の薬である半年に一回プラリア、それより毎月注射するのランマークの場合はなお「歯の治療を優先してから」ということが定説とされているから。

 それも、歯科医のゴーサインが出たので、先の24日に初めて、ランマークが注射してもらえた、というわけ。
 ランマークは、骨の強化とともに、「前立腺がんの特徴である造骨作用のために、癌が増殖するために骨のカルシウムを奪うこと」を抑制する作用も持っているので、より効果的ながん治療薬とされる。
 
 関連して、5月のプラリアの注射以来毎日、「デノタス・チュアブル錠」という薬を飲んでいて、これは、カルシウムやビタミンなどの補給。・・・
 ・・・カルシウムだということは、昨日書いた、「エストラサイト」がカルシウム分との競合に気を付けるように指摘されているので、この点には自ら注意が必要だということを、今書きながら改めて自覚している。

 そんなことで、骨転移対策のランマークの関連のデータをきょうは 整理して記録しておくことにする。

●ランマーク皮下注:癌の骨転移に有効な分子標的薬/日経メディカル 2012/03/09 北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
●プラリア:6カ月に1回の皮下注で効く骨粗鬆症治療薬/2013/04/11  北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
●ランマーク/日経

●デノタス /低カルシウム血症に対して使用するチュアブル錠
●前立腺がんに多い骨転移。活動的に長生きするためには骨修飾薬や骨転移治療薬を適切に使って骨折を防ぐことが大切/慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室講師 小坂威雄先生 2018.1 取材・文:平出浩 

●薬剤投与と顎骨壊死/2017/12/25著者: 松尾朗 東京医科大学 口腔外科学講座

 なお、昨日2月25日の私のブログへのアクセスは「閲覧数1,532 訪問者数816」。

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●ランマーク皮下注:癌の骨転移に有効な分子標的薬
    日経メディカル 2012/03/09 北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
 2012年1月18日、骨病変治療薬のデノスマブ(商品名ランマーク皮下注120mg)が製造承認を取得した。適応は「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」で、用法・用量は「成人、4週間に1回120mg、皮下投与」となっている。

 骨転移は、全世界で150万人以上、日本でも10~20万人の癌患者に発症しており、前立腺癌、乳癌、肺癌などで多く認められている。骨転移した部位では、腫瘍と骨組織の間の相互作用(悪循環)によって、破骨細胞の活性が亢進し、骨吸収が異常亢進する。このため骨転移を有する進行癌患者では、骨吸収を抑制する作用を持つ、ビスホスホネート製剤のゾレドロン酸水和物(商品名ゾメタ)などが使用される。

●プラリア:6カ月に1回の皮下注で効く骨粗鬆症治療薬
       2013/04/11  北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
 2013年3月25日、骨粗鬆症治療薬のデノスマブ(商品名:プラリア皮下注60mgシリンジ)が製造承認を取得した。適応は「骨粗鬆症」であり、用法・用量は「成人には6カ月に1回、60mgを皮下注射」となっている。デノスマブ製剤は、既に「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」を適応とする「ランマーク皮下注120mg」が、2012年4月から臨床使用されている。

●ランマーク
   日経
疾患における用法・用量など
多発性骨髄腫による骨病変及び固形がん骨転移による骨病変:通常、成人には本剤の成分(デノスマブ)として120mgを4週間に1回投与する
骨巨細胞腫:通常、本剤の成分(デノスマブ)として120mgを第1日、第8日、第15日、第29日、その後は4週間に1回投与する
なお、デノスマブは上記疾患の他、骨粗しょう症の治療薬(商品名:プラリア)としても使用する場合があり、それぞれの疾患で使用する用法・用量などが異なる。

本剤は特定物質に結合する抗体として造られたモノクローナル抗体であり、特定分子の情報伝達を阻害する分子標的薬となる。

●デノタス /低カルシウム血症に対して使用するチュアブル錠
 デノタス・チュアブル錠
沈降炭酸カルシウム、ビタミンD3、炭酸マグネシウムを配合した製剤
主にデノスマブ製剤(商品名:ランマーク、プラリア)などの投与による低カルシウム血症に対して使用するチュアブル錠であり、噛み砕くか、口の中で溶かして服用する
本剤と同様の成分の市販薬(新カルシチュウD3)が販売されている

●前立腺がんに多い骨転移。活動的に長生きするためには骨修飾薬や骨転移治療薬を適切に使って骨折を防ぐことが大切
     監修:慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室講師 小坂威雄先生 2018.1 取材・文:平出浩 
・・・(略)・・・
図2:骨転移に対する薬剤の働き・・・(略)・・・

顎骨壊死を防ぐには、虫歯や歯周病の治療が必須
 ランマークやゾレドロン酸には、特に気をつけるべき副作用があります。それは顎骨壊死と低カルシウム血症で、どちらもランマークのほうがやや高く発現しています。

 顎骨壊死は文字どおり顎の骨が壊死することで、これにより噛むことが難しくなり食事に支障が出ます。ランマークによる治療では、2~5%の人に発生しています。顎骨壊死を起こす人はもともと歯が悪いことが多いため、当院では、ランマークやゾレドロン酸の治療を始める前に歯科や口腔外科で歯周病などのスクリーニングや治療をします。

 低カルシウム血症は悪化すると危険なため、予防のための薬を併用します。ランマークの場合は、カルシウムとリンが配合された薬剤が、ゾレドロン酸の場合は、カルシウム製剤とビタミンD製剤を別々に処方されます。

●薬剤投与と顎骨壊死
   2017/12/25著者: 松尾朗 東京医科大学 口腔外科学講座/
骨吸収阻害薬や血管新生阻害薬に関連し顎骨壊死が出現することがある。
主な骨吸収阻害薬にはビスホスホネート(BP)、抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)、抗血管新生阻害薬には抗VEGF抗体がある。これらの薬剤を総称して骨修飾薬(Bone modifying Agents:BMA)と総称することもある。

ONJは抜歯などの口腔外科手術後に生じることが多い。ONJの主なリスクファクターは、投与期間、経静脈投与、化学療法やステロイドの併用、抜歯の既往、歯性炎症病巣の存在などがある。
好発部位は歯槽部、下顎臼歯部舌側歯肉、口蓋部である。

発生頻度は非常に低いと考えられているが、報告により非常にばらつきがある。注射用BP製剤で1~2%、経口BP製剤では0.00038~0.21%である。

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