議員の政務活動費や海外視察の問題はなぜ絶えないのか、そう思う人が少なくない。
20年以上前は、自治体の首長から議員への補助金として出されていて、その使い道とチェックが杜撰で、多くの裁判で市民に負けていた。
その後、合法化しようと政務調査費として法律に位置付けたけれど相変わらずの体。
さらに、使途を広げて政党活動にも使えるようにしたのが今の政務活動費。
それでも不正使用は続いている。市民からの裁判も続く。今では、刑事事件にすらなるヒドサ。
ちなみに、9月の岐阜での市民オンブズ全国大会では、議員の政務活動費や海外視察の問題についての分科会も設けられている。
全国でその問題に取り組む人たちが集まり、議論する。
★≪政務活動費・海外視察 はじめての おつかい せいかつひ はじめてのかいがいしさつ
政活費領収書チェックの「ツボ」を、ビギナーにもわかりやすく検証します。
議員海外視察の報告書チェックのツボも検証。(減ってはきているが、不届き者はまだまだいる。)≫
その呼びかけチラシは、8月5日ブログ ⇒ ◆市民オンブズ全国大会in岐阜 9月28日29日 案内チラシと申込書 できました(転載、転送大歓迎)/メインテーマ「『市民オンブズマン的自治会学』のススメ ~自治会(町内会)、その病理と処方~」
ということで、今日は、私たちと政務活動費の関係のネット情報の一部を整理しておく。
●議員の政務活動費問題でオンブズマンが領収書のネット公開求める/岐阜でも提出、会見。そしたら全国放送でも流れた/2016-11-11 てらまち・ねっと ブログ
◆昨日は県内の議会に一斉に「議員の政務活動費の領収書等のHP公開等を求める陳情書」を提出・送付/2016-11-30 ブログ てらまち・ねっと
●岐阜市政務活動費不正/元議長 白紙領収書で請求、辞職/銀座の行きつけ店「視察」 領収書なし辞職せず/富山市議会の政務活動費の不正問題で議員辞職が続出/2016.10.14 てらまち・ねっと ブログ
●「政務活動費」問題で揺れた 富山市議の定例選挙は4月9日から/共同通信配信「識者評論」で各紙が掲載した原稿 「『政務活動費』 ◎使途を限定すべきだ 大都市議会では不要/元岐阜県山県市議 寺町知正」/2017.4.5 ブログ
●使途を限定すべきだ 視標「政務活動費」/共同通信 シリーズ 「視標」(2016年10月20日配信)元岐阜県山県市議 寺町知正
なお、今朝の気温は25度。ウォーキングは快適。昨日8月7日の私のブログへのアクセス情報は「閲覧数4,753 訪問者数1,666」。
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●議員の政務活動費問題でオンブズマンが領収書のネット公開求める/岐阜でも提出、会見。そしたら全国放送でも流れた
2016-11-11 てらまち・ねっと ブログ
自治体議員の政務活動費の不正の問題が今年も話題になっている。富山市では多数が辞職し、補欠選挙にまでなった。
ここの隣の岐阜市議会でも不正が相次いで発覚。辞職者も出た。今、次の辞職者は・・・とのウラ話も聞こえてくる程度の距離。
偽造領収書を使ったり、虚偽を書いて請求したり・・・到底理解できない現状。それを防ぐ一つの手立ては、議員の領収書などを全部インターネットで公開すること。そうすれば、だれでも、お手軽に点検できるし、議員本人にとっても、「見られている」意識が働く。
この点について、先月の後半に、「全国市民オンブズマン連絡会議」の呼びかけで、11月10日に全国で一斉に議会に陳情しようとの話があった。
その集計では、応じたのは、連絡会議加盟の各地の市民団体で、連絡会議の集計では、「領収書等ネット公開を求める一斉陳情を行うのは、・30 都道府県議会 ・8 政令市議会 ・18 中核市議会 ・55その他市町議会。(実施済、今後陳情予定を含む)
岐阜も、昨日昼前に県議会事務局に陳情書を提出。「通常は所管の委員会だけど、全議員に関係するので、全部の常任委員会に回付して見てもらうようにする」との主旨の返事をいただいた。
午後は1時から、岐阜市役所で議会事務局に陳情書を提出。県議会の配布方向も伝えて、全員に見てもらえるようにすることを求めておいた。
そのあと、記者クラブで会見。テレビカメラが5社、新聞も多数だった。いろんな質問があった。
夕方のテレビニュースでもあちこちでやっていたし、あと、連絡会議の皆さんの名古屋での会見の様子なども流れていた。
今朝は、TBS系テレビの全国放送でも、岐阜市役所に提出する私の様子が流れていた。(・・・各地の人たちが、率先して提出したことですからね・・・)
今日のブログに、陳情の全文や関連報道を記録しておく。
・・・(以下、略)・・・
◆昨日は県内の議会に一斉に「議員の政務活動費の領収書等のHP公開等を求める陳情書」を提出・送付
2016-11-30 ブログ てらまち・ねっと
昨日は、岐阜県内で政務活動費を議員に交付している議会に対して、「領収書等のHP公開等を求める陳情」をいっせいに提出した。
もともとは、全国市民オンブズマン連絡会議の呼びかけで、去る11月10日に岐阜県議会および岐阜市議会に対して、政務活動費の領収書等のHPでの公開を求める陳情を提出したこと。
( 11月11日ブログ⇒ ◆議員の政務活動費問題でオンブズマンが領収書のネット公開求める/岐阜でも提出、会見。そしたら全国放送でも流れた )
その準備の段階で、県内の他の議会にも出さなきゃ、と思った。それで、10日の記者会見の時に「11月中に他の議会全部に出します」と表明。こういう表明は「自己束縛の手段」として、時々使う。
その報道があった数日後、県内の他の自治体の人たちから、「ちょうどやりたいと思っていた。どうしたらいいか」と連絡があった。
そこで相談して、「連名で、一緒に、一斉に提出しよう」とまとまった。
分担は次。
日程など調整し、11月29日中に行うことを確認。おのずから、「市民オンブズマンせき」は関市議会に、「かかみがはら市民ネットワーク」は各務原市議会にそれぞれ持参して提出、報道関係の案内ややり取りはそれぞれ、ということになった。
私は「くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク」として、他の9議会に岐阜中央郵便局で発送した。前回11日の経過があったので、県政と岐阜市政の記者クラブに資料配布してきた。
どこに出したか。
岐阜県内では、政務活動費を交付する自治体議会は16あるが、収支報告書と領収書等のHP公開は、中津川市議会、可児市議会がすでに実施し、恵那市議会も今後の実施を決定している。
そこで、昨日29日は、前記3議会を除く、領収書等のHP公開を実施していない11の政務活動費交付議会
(関市、各務原市、高山市、多治見市、瑞浪市、羽島市、美濃加茂市、土岐市、飛驒市、本巣市、白川村)
に対してHPでの公開を求める陳情を、三団体連名で提出する段取り。 (すでに提出した岐阜県議会および岐阜市議会は除く)
陳情の内容は次。
「陳情書」は基本書式を統一している(後掲)。
県議会および岐阜市議会に対して10日に提出した「陳情書」は全国バージョンに合わせたが、今回は、前記県内事情などを書き込むなど、相応の修正を加えた。
各議会の条例の規定や運用を調べてみると、例えば、「収支報告書のみ閲覧」「閲覧でなく『収支状況を積極的に公開する』規定」「情報公開制度による公開」「情報公開制度が市(村)民だけに限定されている」などなど様々で驚いた。
ともかく、前提の各議会のルールと外れるわけにはいかないので、それぞれの規定や運用が反映するように、議会ごとにそれぞれわずかに文言を修正した。
議会のタイミングについての考えは次。
陳情などについて定例議会開会ごろに提出された場合は、次の定例会に回す旨の扱いをする議会もあるが、今回の私たちの行動は、全国的な流れに歩調を合わせ、かつ、県内一斉に行うことを重視しているので、遅れのないこの時期に一斉に提出することとした。
・・・(以下、略)・・・
●岐阜市政務活動費不正/元議長 白紙領収書で請求、辞職/銀座の行きつけ店「視察」 領収書なし辞職せず/富山市議会の政務活動費の不正問題で議員辞職が続出
2016.10.14 てらまち・ねっと ブログ
全国で再点検が進んでいるようだ。
ここの隣の岐阜市議会でも問題が出で、元議長が辞職。他にも・・・
今日は、そのあたりをお隣の自治体として記録しておく。
なお今朝は9度。右岸堤防をノルディックウォークしていたら、左岸堤防をキツネが軽い足取りで歩いていた。こちらを見向きもせずに。のどかな光景。
ところで、先週末、ある原稿依頼。謝礼○万円という正式な原稿。昨日書いて、今日調整。締め切り日なので昼にメールで送信しておいた。
・・・(以下、略)・・・ |
●「政務活動費」問題で揺れた 富山市議の定例選挙は4月9日から/共同通信配信「識者評論」で各紙が掲載した原稿 「『政務活動費』 ◎使途を限定すべきだ 大都市議会では不要/元岐阜県山県市議 寺町知正」
2017.4.5 ブログ
●使途を限定すべきだ 視標「政務活動費」
共同通信 シリーズ 「視標」 (2016年10月20日配信) 元岐阜県山県市議 寺町知正
政務活動費をめぐる富山市議らの相次ぐ不正には、あきれる。でも詳しく調べれば、どこにでもありそうだ。不正の原因の第一は、議会の構造的問題だと思う。
ほとんどの地方議会には、自治体の仕事の分野ごとに、議員が分かれて所属する委員会がある。委員会は必要に応じ、議会の予算を用いて視察や研修を行う。議会全体として、講師を招いて勉強会を開くこともできる。こうした調査研究を活発にしたいなら、予算額を増やすことも可能だ。これがオモテの話。
だが現実には、オモテの活動は少ない。なぜなら、一部の議員たちは「堅苦しいことは嫌」「仲間と好きにしたい」との思いが強いから。それがまかり通るのは、古参議員の求めや多数派の意見で方向性が決まる、議会のウラの構図による。
正式な予算と違って細かく縛られない、議員報酬以外の金が欲しい。個人や、有志の集まりである会派の自主的活動の経費を出してくれ―。それが政活費の由来ではないか。政活費の支給は実質的に報酬の引き上げである。
実は、日本の議員報酬は外国に比べて多い。しかも、大きな議会ほど高額だ。例えば、富山市議の報酬は月70万円、政活費は月15万円。これに対し、今春まで私が議員を務めた岐阜県山県市の場合、報酬が月29万5千円で、2008年まであった政活費は月1万円。違いは大きい。
都道府県や大都市の議員報酬は十分高額だから、政活費は必要ない。実際、政活費を支給している議会は全自治体の半数ほどだ。いったん制度化した政活費を廃止した議会もある。
政活費がない自治体では、先に述べたように、議会の公費で研修するという、本来の姿を充実させることが不可欠だ。また、私は政党や組織に属さない無党派・市民派の議員として、各地の議員仲間と視察や研修などを自腹でも行ってきた。
一方、中小の市町村の議員報酬は必ずしも高額ではないので、政活費の支給が合理的な面もある。とはいえ、政活費の使い道は現在より範囲を限定すべきだ。
議員は政治活動をする。しかし、所属政党に関する活動にまで政活費の使途を広げたら、際限がない。自治体の公金だから、その自治体に直接関係のない活動に使ってはならない。政党活動が自費なのは当然だ。
自治体の政策や事業の展開は多様なので、議員が勉強すべき課題も多様である。先進的な自治体の視察などは役に立つ。ただし、視察に伴う宿泊費や飲食費は、交流と称した遊興、ごまかしの温床になっているため、政活費を充てるのは交通費に限るべきだ。
勉強会の参加費や資料代、有権者向けの議会ニュース発行や報告会開催の費用なども、有用な使途といえる。
不正の原因のもう一つは、明らかに倫理観の欠如だ。この対策としては、政治家が有権者に責任を負う立場であることを自覚させる、極めて有効な方法がある。
私は、議員ごとの議会での発言数や公費の使途などを表にまとめ、市全域に配ってきた。このようなことは、議会や行政なら容易にできる。
議員も首長も選挙で当選して職務に就く。制度として選挙前に、議員と首長の公金の使途や額、日ごろの活動などの基礎情報を公表し、有権者に配布することが重要だ。
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