愛知県清須市上条に鎮座される「稲荷神社」、御祭神は不明ですが、おそらくは『宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)』と思われます。
鳥居の向こうに昭和十四年十月奉納の石造り連子窓型蕃塀。「石匠:角田六三郎」の銘。
連子窓上部に阿吽の双龍、羽目板左右に阿吽の獅子、中央に虎が掘り込まれています。
中々に不敵な面構えの獅子
どことなく愛嬌を感じさせる竹林の虎
四面吹き通しの開放的な拝殿
後方に鎮まられる「稲荷神社御本殿」。右に「須佐之男神社」。 左に「飯縄神社」が共に鎮まります。
玉垣下、左右より神域を守護されるのは、明治から大正にかけて様々なタイプの狛犬を生み出した枇杷島町の『石工:荒木弥助』による、大正七年十月建立の狛犬さん一対。
満開の牡丹を咥える吽形さん。足元には大人しくうずくまる仔狛。片手は岩の上に、もう一方の手の下には毬を置く吽形さん。今回の愛知県車泊旅で出会った一押しの狛犬さんにご亭主殿大喜び。惜しむらくは長い年月によって失われてしまった阿形さんの顎・・・
にしても、この仔狛の不敵な面構え(^^;) 末が楽しみ(笑)
蕃塀の内側に置かれていた旧拝殿の鬼瓦
境内の一画に見つけたのは、和服の柄にしてみたいような可憐な花。さて何の花なのか・・
参拝日:2011年4月24日