大田市温泉津町に鎮座される「厳島神社」。御祭神は『宗像三女神(市杵島姫命・田心姫命・瑞津姫命)』。
一の鳥居から石段を登って奥に二の鳥居、その先にも更に急な石段が続いています。
由緒に「毛利元就が、氏神である宮島の厳島神社を分社したものと伝えられる。永禄十一年(1568)の建立とされ、神社創建の当時より、船の守り神として信仰を集めてきた。」
拝殿をつなぐ渡り殿の覆屋に隠れて、御本殿は屋根の一部分が僅かに見えるだけ。
一の鳥居前より神域を守護されるのは「1990年庚午10月吉日建立」、私たちよりずっと年若い出雲型の狛犬さん一対。 黒いどんぐり目が愛嬌一杯で、思わずつられ笑いしそうな表情。
境内の一画に鎮座される摂社。台座上には、後期石見系構え型の狛犬さんが神域を守護されています。顔の一つ一つの造作が大きく、妙なアンバランスさですが、それがまた何とも言い難い味わい深さ。
極太の注連縄に飾りの様に下げられた大きな垂(たれ)。石見の神社で稀に目にしますが、実に豪快な形状(^▽^)/ 。・・と、問題はそこじゃなく、この拝殿内には「石州左官:三島健治』が奉納した「波うさぎ」の鏝絵額があると言う事でとても楽しみにしていたのに・・・実はお祭りの日にしか見る事が出来ませんって・・(ノ_-。)
とはいえ、こればかりはどうしようもない事。きっと下調べが不十分だった私たちの責任。 鏝絵は拝見できませんでしたが、拝殿額は見事な龍の彫刻。それをもって良しとしなければ。
御本殿向かって右隣に鎮座される「衣替神社」。御祭神は『素戔男尊』。社殿の横に見える岩は「衣掛け岩」と呼ばれ、「蜷(にな=巻貝)・蛭(ヒル)」にまつわる何やら怪しげな(笑)伝説が残されているそうです。
今回は空振りとなりましたが、温泉津地区にはまだ素晴らし鏝絵が残されており、明日から暫く「温泉津の鏝絵」巡りです。
参拝日:2011年5月15日