浜田市蛭子町に鎮座される「浜田八幡宮」。御祭神は『應神天皇・仲哀天皇・神功皇后』 それほどの距離ではなかったと思うのですが、この石段を登るには体力不足と判断されて(-_-;) 参拝は鳥居から。
境内の御由緒によれば【創建は天正二年八月吉日、京都の岩清水八幡宮よりの勧請。浜田築城にさいし守護神として、寛永十三年に現地に御換座された】と記されています。
鳥居の左右より神域を守護されるのは「狛犬見聞録筆者:永井先生」の一覧によれば「異型狛犬座型:文化五年(1808)戊辰 石工:大森藤助俊明」。
笏谷石の狛犬さんを思い出させるようなたてがみの流れ。角を持つ吽形さんの表情は、狛犬と言うよりも人の顔に似て・・まさしく「異型」
狛犬さんが奉納された文化五年は、長崎に侵入したイギリス軍艦によるフェートン号事件があった年。この事件の責任をとり、長崎奉行松平康英公が自刃するという・・そんなきな臭い時代の中でも、石見の国の狛犬さんはしっかりと大切な神域を守っておいでです。
明和元年(1764)奉納:石水鉢
参拝日:2012年11月9日