高知市吸江に鎮座される「高知県護国神社」。明治維新以降、国難に殉じた高知県関係の護国の英霊四万一千余柱が祀られます。
桜の花陰から参拝者を見守り、神域を守護されるのは昭和17年(1942)建立の狛犬さん一対。 低く身構えた体の上に、満開の桜がはらはらと花びらを落としています。
参道を進んだ先に奉納されていた手水鉢。何時の時代のもか確認を忘れてしまいましたが彫り込まれた彫刻の見事さもさることながら・・
手水の中には立派な鯉が二尾、命あるもののごとく尾をくゆらせています。
参道の先、開けた境内の正面。こちらには、ご亭主殿の存在さえ知らない祖父殿もおいでになられます。今ここに私達が立っていられるのは、皆様方の尊い命の購いのお陰であることを、心から感謝いたします🙏🙏。
そして・・国を想い、人を想い、尊き礎となられた御魂に対し、鞭打つ愚者がこの国に存在する事を、腹立たしく、申し訳なく、情けなく、そして悲しく思います。今はただ・・御霊の安らかでありますように・・
境内に響く幼き人たちの歓声。私たちの姿を見て手を振ってくれる子供の姿に応えて手を振れば、同じように釣られて振られる小さな手。穏やかな優しい春の一時。
参拝日:2013年3月21日