松本市梓川梓に鎮座される「大宮熱田神社」。御祭神は『梓水大神・熱田大神・天照大神・八幡大神』。鳥居額には「大宮大明神」。
「梓水大神は約1100年前の歴史書である三代実録に、清和天皇の貞観9年に神徳の高きにより、従五位下が贈られたと記載されている霊験あらたかな神で広く崇敬されてきました。後世に到り、祭事や参詣者の便のために清浄な地を選び神殿を造営して鎮座し、更に熱田大神、天照大神、八幡大神が合祀されたのが現在の神社であります。今日神鎮りますご本殿は室町時代(約450年前)の建築であり国宝に指定され現在は国の重要文化財として保護されています。本神山麓一帯は「神道原」「宮ノ上」「大門」「宮ノ前」「朱引門」などと神社につながる地名が現存して居り、昔の神域の広大さを偲ぶことができます。旧幕時代には二町四方の広き境内を有し、古来地方のまれに見る大社として「大宮」「大宮大明神」と尊称されてきました。」境内由緒より
御本殿は旧国宝、現在は国重要文化財。室町時代建立の一間社流造で、各所に珍しい手法を用いた地方色豊かな優美な建築物との事。残念ですが私たちからではこの位置が精一杯。
参道の正面に立派な注連縄が掛けられた拝殿。棟木には鰹木が並び、正面の下屋には千木が建てられています。拝殿上部の額は大正四年の奉納、金文字で「萬歳」と書かれています。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、大正11年4月建立の狛犬さん一対。珍しく阿吽ともに装飾された毬を手にしています。
阿形さんの平らな頭が妙に可愛らしく、耳まで裂けた口元も逆に愛嬌に見えるから不思議 😊
さらに拝殿内より神域を守護される神殿狛犬ですが、これが又ユニークと言うか独創的と言うか・・・もしかして、例祭で奉納される獅子舞のモデルかしら??
神楽殿の舞台上に積まれた大量の藁。新しい注連縄の材料にする為に保存されているのでしょうか?
広い絵馬殿には、表に百人一首の絵馬がずらりと並び、内には極彩色の絵馬が奉納されています。御祭神に因んでか日本神話を題材としたものが多く、興味深い内容でした。
「長野県天然記念物:梓川のモミ この巨木は、樹姿端正、樹勢旺盛な点はこれをしのぐものは見られない。目通り周囲6.3m・高さ43m・御神木であり樹齢700年と伝える。」境内案内より
「ねづこ」の古木は神社で最も古く、目通り4,5m・高さ40m 樹齢推定1000年以上と云われています。画像右は「松杉相生の木」。松と杉、異種である二つの木が根元で一つになっている姿は、縁結びの象徴とされています。
「蠶玉神社」「御嶽蔵王大権現」「有明山神社」
手水舎
手水鉢は「堀金村 田多井の銘石」
参拝日:2010年10月17日