車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

白骨(しらほね)温泉 in 長野県松本市安曇

2022年08月26日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・長野県

日本の真ん中、長野県のほぼ中央に「白骨(しらほね)温泉」と、何とも不気味な名前で呼ばれる温泉が有ります。手元のパンフレットには、北アルプス・乗鞍岳の山麓の中部山岳国立公園区域内にある白濁の温泉との事。話には聞いていましたが、まさか実際に行けるなんて、夢にも想像していませんでした 😊

国道158号線から県道300号線を湯川沿いに・・・山道嫌いの私が何とか頑張れたのも、ひとえに「白骨温泉」なる場所への憧れ故😅 

辿り着いた駐車場。山側の石垣の上では江戸時代に奉納されたという三十三観音像が、乗り物酔いした私を出迎えてくれます。

「三日入れば、三年風邪をひかない」と言われた白骨温泉で、病が完治した湯治客が感謝の気持ちを込めて建立したと伝えられる三十三観音。その表情はいずれも暖かく穏やか。

三十三観音の左端に建立されていた歌碑ですが、読めたのは【 志らほねの  花を?~~?  永久眠らん湯けむりのさと 】・・何故、何処にも紹介されていないのか・・なんか残念😓

標識だけのバス停を見慣れた目には、バスの待合所というのは何故かしら郷愁を誘うもの。ましてこんな山深くなら尚の事。さらにこんな佇まいなら、もうそれだけで一枚の絵。

バス待合所と観光案内書の間に慰霊碑と天然記念物指定の記念碑があり、左手に『龍神様』の鳥居。

大正2年(1913)に大手新聞社数誌に掲載された『中里介山』作の長編時代小説「大菩薩峠」。その文中で「やがて白骨の温泉場に着いて、顧みて小梨平をながめた時は・」と書かれた事が、白骨温泉の名を全国に知らせるきっかけとなったとか。その『中里介山』の記念碑が上にありますが、根性無しなので下から見上げただけで終了😅

観光案内所、土曜日だというのに誰も居ません。

こちらは何方の顕著碑だったのか? 公式サイトに行けば分かるだろうと思って碑文等を残さなかったことが悔やまれます。

墨絵のワンシーンを思わせる建物は「お食事処:煤香庵」。温泉街と言うにはあまりにも静かで鄙びた雰囲気に、大声で喋るのも何となく憚られ、ついつい声を潜めてしまう私たち😅。だって私たち以外、人の姿が見えないのです。

「白骨斎藤売店」。ここだって、普段なら目移りして困るくらい、店先には沢山の郷土の特産品が並んでいる筈だったのに・・

野天風呂入口の案内がある建物

この扉の向こうが冒頭の写真の入り口になります。高いところが泣くほど怖い私には、まずもってあの階段に踏み出す根性が有りません。

上から見下ろした湯川。右手に見えているのは「山水観 :湯川荘」別名「つり橋の宿」と呼ばれています。お泊りできる状況でないのは百も承知で・・無理!絶対に無理!😣 

長い長い悠久の歴史が生み出した目を見張る景観、明日は神秘とも言える美しい白骨の自然を紹介します。

訪問日:2016年4月23日

 

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