上松町小野、国道19号線沿いの一画に涼し気な水音を響かせる「木曽八景:小野の滝」。
「木曾街道六拾九次 上松(歌川広重画)」には、ちょうどこの位置に差し掛かった旅人たちが滝を指さし、何かを語り合う様子が描かれていますが・・・
現実的には、国道19号線沿いの一画という事で、浮世絵のように雄大な自然の一コマとは程遠い景観。代りと言うのも変ですが、徒歩数分で滝の側まで近寄れます😄
「広重と英泉の合作である中山道六十九次の浮世絵に描かれている上松は、この小野の滝の絵です。明治四十二年鉄道の鉄橋がこの上に架けられ、残念ながら往年の面影はなくなりました。かつてここを旅した細川幽斉は『老の木曽越』のなかで「木曽の小野の滝は布引や箕面の滝にも、をさをさおとらじ、これほどの物をこの国の歌枕には、いかにもらしける」と、手放しで誉めています。また、浅井洌は、この地を訪れて【ふきおろす 松の嵐も音たえて あたりすずしき 小野のたきつせ】と、歌を詠んでいます。今も上松の旧蹟にかわりありません。 」現地案内より
滝の落差はおよそ20m、姿は昔から変わっていませんが中山道は国道へと変貌。写真の所為でたいした事ないみたいですが、ご亭主殿を近くに立たせると、「木曽八景:小野の瀑布」の面目躍如かな?
ワイワイと楽しんでいるさ中、轟音と共に電車が通過。電車と滝のツーショットなんて格好の土産話になったのですが、いかんせん私たちの腕では😔 小野の滝のラスト画像は、滝とは切っても切れない「不動明王:板碑」。何時の時代の建立か定かではありませんが、心づくしの花が活けられているのが、俄か旅人の心を癒してくれます。
訪問日:2014年6月20日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます