車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

紀貫之邸旧跡 in 高知県南国市比江

2020年07月22日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・高知県

土佐日記の作者、古今和歌集の撰者として知られる『紀貫之(きのつらゆき)』。南国市比江(ひえ)には、48代目の国司として赴任した紀貫之が、四年間を過したと云われる屋敷跡があります。

【土佐日記 懐にあり 散る桜】高浜虚子 昭和6年(1931)4月2日、紀貫之邸跡を訪れた時の作。

天明5年(1785)5月建立の「紀氏旧跡碑」。東面には【あふく世に やとりしところ末遠く つたへんためと のこすいしふみ】権大納言『日野資枝(ひのすけき)』。右に並ぶのは貫之自筆とされる「月」の字の碑。

碑・像好きには堪らない旧跡、ひたすら石を見つけては駆け寄ってデジカメを向け続ける私😄。何と言うか・・堪りませんわ~😍

1999年に建立された国府の碑には【土佐のまほろば ここに都ありき】の刻。「まほろば」は、楽園、理想郷を表す言葉として、「倭(やまと)は 国のまほろば~ 」と詠った「倭健命」の歌でも知られています。

【はかなき道にのみ名をとゝむるこそ いとくちおしきわざならめ・・・】の書き出しで始まる「千載不朽」碑。大正9年(1920)の建立。 

1989年に国府史跡保存会により建立された「土佐日記」碑の二首。実際は全文平仮名なのですが、とても読みづらいので漢字変換しました。
【都へと 思ふをものの悲しきは 帰らぬ人の あればなりけり】
【棹させど 底ひも知らぬ海神(わたつみ)の 深き心を 君に見るかな】

【京偲ぶ 地の名山の名 蛍とぶ】憲明

紀貫之邸跡に隣接して、古今和歌集選者であった紀貫之にちなみ、和歌32首をその草木に掲示。平安朝をテーマとした「古今集の庭」が整備されています。

【紅(くれない)の はつ花そめの 色ふかく おもひし心 われ忘れめや】読人知らず (古今和歌集 723)

(初咲きの紅花で染めた色のように、あなたを深く思っていたこの心を、私が忘れることなどあるでしょうか )

訪問日:2018年6月16日


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