「延喜式」に宇美神社と記載される古社。二日目は境内外に鎮座される摂社の紹介。 まずは「境内社:平田天満宮」。御祭神は『菅原道真・少彦名命』。
案内に【創立年代は不詳、昔日、天満宮社は管公を御祭神として愛宕山東麓の鎮座されていた。天正年間、現境内地に合祀されその後宝永八年、境内社として分離奉遷。宝暦二年、神社殿を建立すると共に『少彦名命』の尊像を当家の井戸より発見し配祀】
「境内社:稲荷社」。御祭神は『保食命(うけもちのかみ)』。日本神話で、五穀をつかさどる神とされ、日本で一番多く奉られている神様です。
この『保食命』、高天原から来た『月読尊』をもてなそうと頑張って、食べ物を口から出したのに、汚いと激怒されて殺されてしまう・・何ともお気の毒な神様。で、殺された体のあちこちから五穀、牛馬、蚕が生じ、それらは『天照大神』によって田畑の種とされ、ゆえに食物の神様とされています。ちなみにこの事件(笑)を切っ掛けに天照さんは月読みさんと絶交。以来月と太陽は同じ天上に姿を現さなくなりました。
社殿の左右にて神域を守護されるのは、稲荷の神使いの神狐さん。ところがこちらの神狐さん、とても可愛らしいのです。 特に後ろ足で立ち上がる姿なんて、某観光協会のパンフレットに登場する「オコジョ」!!
こちらは拝殿前に奉納されていた木彫りですが、かって「狐」として彫られたものなのか・・それとも自然が生み出した造詣なのか。 他にもたくさんの「神狐」が奉納されており、小さいながらも崇敬の篤さが感じられます。
「境外摂社:城前神社」、この出雲の地で『素戔嗚尊』を祀る社としては、最もささやかだったかもしれない(笑)
「三宝荒神碑」
社名、御神名、共に不明。
「御神木」と白砂の台座に祀られる「岩座」。詳細は不明。
参拝日:2011年5月17日
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