「神跡 美保之埼」の碑
美保神社の飛地境内、日本海を望む美保碕に向かって建つ鳥居。
鳥居額には「地之御前・沖之御前」。鳥居の先、眼下にわずかに見える岩礁が「地の御前(ちのごぜん)」。はるか沖合い4k先には1200万年前に隆起してできた「沖の御前(おきのごぜん)」があります。
『事代主命』が鯛釣りをしていたとされる「沖之御前」。美保神社の絵馬には『事代主命』が吊り上げた鯛が、稲穂を咥えて勢いよく跳ねています。 鯛が咥えている稲穂は『三穂津姫命(みほつひめのみこと)』が大国主の后神となられる時、高天原から持って降りられたもので、稲作を中津国に広めたと謂われます。
絵馬が登場したところで改めて美保神社の境内。鳥居の右手、玉垣の中に鎮座される境内社四社「宮御前社」。御祭神は『埴安姫命(はにやすひめのみこと)』。「宮荒神社」。御祭神は『奥津比売命・奥津彦神・土之御祖神』。「船霊社」。御祭神は『天鳥船神(あまのとりふねのかみ)』。「稲荷社」。御祭神は『倉稲魂神』
玉垣の内、社の左右より神域を守護されるのは笏谷石狛犬さん一対。
回廊右端の石段。右手前の玉垣には「御霊石」
石段下左右より神域を守護されるのは出雲構えの狛犬さん一対。
上半身だけになられた出雲構えの阿形さん。
「御神竹」
境内社、社名御祭神共に不明
社の向かって右手に奉納された石灯籠の笠の上、子狛を傍らに抱く出雲構えの狛犬さん。阿吽の一対では無いかと、ご亭主殿、周りを探索しましたがどうやら親子で阿吽に仕上げたようです。それにしても・・感動(〃∇〃)
美保神社には国譲りにちなんだ「蒼柴垣神事」「諸手船(もろたぶね)神事」の二つの祭礼がそれぞれ四月と十一月に執り行われます。この絵は、美保の神域に入る道筋にあった「諸手船神事」の様子を描いたもので、『大国主命』が国譲りの是非を問う為に『事代主命』に諸手船で使者を送った故事にちなんだものと云われています。
参拝日:2011年5月19日
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