雲南市木次町下熊谷、細く急な石段の先に鎮座される「竝九(なみく)神社」。 御祭神は『稻田姫命 ・素盞嗚命 ・八嶋志奴美命(やしまじぬみのみこと)』。さらに『天照大御神 ・大己貴命 ・少彦名命 ・足仲彦命 ・息長足姫命 ・誉田別命』を配祀。
由緒等不詳、延喜式神名帳の「川辺神社」・出雲国風土記の「河邊社」の論社の一つとされます。ここより斐伊川の上流1.5km程に「御祭神の稲田姫命が懐妊の時産湯に使う良い水を探し求められ河辺社をお産所に定めた」と伝わる井戸の旧跡「熊谷さん」があります
境内の入り口より神域を守護されるのは、2005年11月建立の出雲構え狛犬さん一対。 新しい狛犬さんですが、どこにでも顔を出す”量産型狛犬”よりは良し(笑)
拝殿には出雲地方特有の大注連縄、日の丸がすがすがしく。
少し離れた位置に鎮座される「境内摂社:天王神社」。御祭神は『素戔嗚尊』。
鳥居の内より神域を守護されるのは、かなりの年代を経た来待石の出雲構え狛犬さん一対。 建立年は不明ですが、両サイドの灯籠と一体ものであるとすれば、天保六年頃の製作でしょうか。
目に沁みるような緑に鮮やかな朱塗りの鳥居は「境内摂社:稲荷社」。決して大きくはありませんが、自然の懐に抱かれた境内は清掃も行き届き、吸い込む息さえ磨かれてゆく感じ・・ああ何という清々しさ。
参拝日:2011年5月16日
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