続いては、洲本市五色町都志万才にある「高野山真言宗:平楢山・長林寺」。淡路島・四国三十三ヶ所霊場巡り第十八番札所。『十一面観世音菩薩』を本尊とします。
由緒「天平9年(737)、僧行基がこの地に七堂伽藍を創建し、本尊十一面観音菩薩像を安置したのが創まり。塔頭十二坊を構え仏教弘通の霊場として威容を誇っていた。その後廃れるが、本高上人が再興。守護大名であった細川成春とともに、淡路西国三十三霊場を草創したとされる。延喜元年(901)、菅原道真が九州に赴くとき当地にとどまり、長林寺の御堂に参詣された折、「都を志す」と誓った。以来、ここを「都志(つし)」と呼ぶようになったという。さらに寺のある集落をいつまでも栄えるように、と「万歳の里」と名づけたとされる。そのため、ここは今でも「都志万歳」という地名となっている。」
淡路島七福神第6番札所〜大望成就を授けるみ寺〜長林寺。大望の神:福禄寿様をお祀りしています。「福禄寿様は、中国の神様で、人々と言うより中国道教の理想である幸福、俸禄の意味を持ち南極老人星の化現として現われた神とされています。大望、長命「良い事」わかっていてもなかなか実行できないのが人の常です。他人より「一味ちがう」大望成就の人生を謳歌するために朝夕、福禄寿の誓願を読み、誦んひてみてはいかがでしょうか。
「分を越えて求むることなく、財を費やさず、陰徳を積むものは福に恵まれる。」との教えはお顔で表し、宝寿は「君親の恩を忘れず、行状を慎み、天分を守るものは禄に恵まれる。」、そして鶴亀で「飲食大酒を禁じ、色欲を慎み、気血を養うものは寿運に恵まれる。」表します。」公式HPより
境内には、五色浜にちなんだものと思われる、石で作られた福の神様が勢ぞろい。手にした持ち物からそれぞれを推察できて、楽しませていただきました。
御詠歌【仰ぎみる その御頭の長きごと 延寿の徳を 与えまします】
長林寺の境内には寺内社と思われるお社が幾つか祀られていましたが、そこから二社の紹介。まずは朱塗りの鳥居の奥、稲荷神が祀られます。
神域を守護されるのは瓦で作られた小さな神狐さん一対。この何とも言えない愛らしさは何をモデルにしたのでしょう😊。
鳥居の内側、白い塀で囲われた中には水の流れがあり、弁財天様が祀られています。
祠の前左右より神域を守護されるのは、まるで小熊のように丸々と太った可愛らしい狛犬さん一対。花崗岩の固い体に刻まれた表情は限りなく穏やか。
長林寺の紹介、最後は当ブログではほぼ恒例に近い「本堂屋根より参拝者を見守り魔を退ける飾り瓦の獅子に鬼」。だってね、本当に良い表情だったんですよ。
参拝日:2010年9月19日
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