「淡路島の南。標高608mの諭鶴羽山系から海を臨む45度の急傾斜7ヘクタールにわたって500万本もの野生の水仙が風にそよぐ様は壮観。展望台からは、水仙のレモンイエローと穏やかな海のブルーのコントラストが見事です。」
良く晴れた真冬の一日、早朝からネットで見かけた名所紹介の言葉につられて、南あわじ市灘黒岩にある「灘黒岩水仙郷」に出かけてきました。朝がつらい私が、珍しく早起きしてお弁当も作り、温かい飲み物も問う意思準備万端。
今回は普段一緒にいない家族を誘ってのドライブ。その所為ばかりでもないでしょうがいつもより気持ちが弾んで、心もウキウキ。駐車場に車を入れたら、いざ水仙郷へ!!と勢い込んで、ふいと見上げた瞬間の衝撃・・・いやもう予想を遥かに超えて、言葉をなくしそう😱
あのつづら折れの段々道を上るのかと考えただけで、一瞬心が折れそうになりましたが、いえいえ、なんの!私にはどんな時でも頼りになるご亭主殿がついています😠
焦らずゆっくり・・疲れて深呼吸をすれば甘い水仙の香が体中を満たし、軽くめまいを覚えるほど・・こんなにも圧倒的な数の水仙なんて生まれて初めての経験、この感覚を何と形容するのが正解なのでしょう?
一足ごとに展望所に近づいていく、もう少し上に・・あそこまで行ったらもう少し上に。この時点で下ることなどすっかり失念😅
ひたすら上り続けて、ふっと振り向いた先に広がる海。太陽を反射して輝く海面はとても穏やかに凪いでいます。はるか彼方に見える島影は国生み神話が残る「沼島(ぬしま)」。
もう少しよく見ようと身を乗り出した瞬間・・うわぁ~~~~!!こんなに急斜面だったんだ!と自分の迂闊さに愕然😣
そうと気が付いた瞬間に足が震え、脇の下に嫌な汗・・何を隠そうこの私、メリーゴーランドにさえ乗れないほどの高所恐怖症😅!
「標高608mの諭鶴羽山系から海を臨む45度の急傾斜」、今さらですがこのフレーズを実感しました。
ここまで来てしまうと、それ以上の頂上を目指すこともできなくなりました。しゃがみこんでしまいそうな私の手を握って、笑いながら一緒に降りてくれるご亭主殿。
水仙の濃厚な甘い香に混じって香ってくるのは膨らみ始めた梅の花。何という贅沢な時間。こんな時間を(できれば平地で)もっと沢山二人で体験したいね。
無事に下界にたどり着いたところで、なんだか変な銅像を発見。怖いもの見たさで近寄ってみれば、船山馨の小説『お登勢』をモデルにした像だそうです。テレビドラマでは『音無美紀子』『沢口靖子』が演じたお登勢さん・・・失礼を承知で言えば、蚊に刺された腕が痒くて搔きむしっている女の人と解説したら、周りの観光客十数人に大うけされました😆 それにしても一体どこの国に発注したんだろう??
訪問日:2010年1月9日
今日・明日の淡路島紹介は、今回の車泊とは全く別の日時に訪問したものです。おそらく再訪は無理だろうし、と言う事で、ついでの紹介😅。
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