愛知県豊田市足助町宮ノ後に鎮座される「足助八幡宮」、御祭神は『品陀和気命(応神天皇)、帯中日子命(たらしなかつひこのみこと)、息長帯比売命』
由緒「創建は天武天皇の御代、白鳳3年2月21日とされる。一般には西暦663年とされるが、足助八幡宮では673年としている。神仏分離までは神宮寺があり、現在は鐘楼のみが残される。」檜皮葺・三間社流造の御本殿は祭りの諸々の為、遠目の拝見も叶いませんでした。
寛政12年(1800)改築の大鳥居左右より神域を守護されるのは「岡崎:宝珠型狛犬」と呼ばれる一対。吽形さんは宝珠、阿形さんは角を持っています。
奉納の年代は定かではありませんが、明治の早い時期の奉納と伝えられています。ちなみに御亭主殿も私も、この狛犬さんの分類が「岡崎型」である事にびっくりしています。
いずこも祭りの関係者の方々で境内は一杯。神社参拝を目的とするなら、もっと早い時間に来なきゃ・・と、まぁ今更言っても後の祭りです(^^;)
拝殿、向かって右手に鎮座される「足助神社」。御祭神は、南朝の忠臣『足助次郎重範公』。明治35年(1902)3月の創建。
弓の名手としても知られる重範公は、元弘の乱の際に後醍醐天皇方に味方し、同年9月の笠置山の戦いでは天皇の元へ最初に馳せ参じた人物です。強弓を以て幕府方の大軍を相手に奮戦しましたが、笠置山の陥落後に捕縛。翌年5月、京都六条河原にて処刑されました。
境内の一画に祀られる「足神様」。南北朝時代に記された【足助八幡宮縁起】の中に「足を痛めた佐渡島の旅人を社人が手当てをしている所に八幡大神が出現。数珠にカラスの羽を添えて患部をなでると、たちまち足が治り無事に立つことが出来た・・」と記されています。
「足助」の名称から転じた「お助け草鞋」。名の通り、旅や足に関することにご利益があるそうです。何かと足に不安の多い私、ここはしっかりと「草鞋の神様」にお願いしましょう。
天に向かって健やかに伸びる「足助八幡宮のイチョウ」。根回21.1m、樹高20.8m。地上1.5mの位置で双幹となった樹形は美しく壮大で、天然記念物の指定を受けています。
明日は「足助八幡宮・秋の例祭:足助祭り」を紹介します。
参拝日:2013年10月13日
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