大田市仁摩町馬路に門を構える「浄土真宗本願寺派寺院:馬路(まじ)満行寺(まんぎょうじ)」。『阿弥陀如来』を本尊とします。
その本堂の妻壁に、1997年の屋根替えに合わせて制作された色鮮やかな天女の鏝絵があります。
製作者は馬路出身の左官職人『松浦満幸』。妻壁一杯に色鮮やかに描いたのは飛翔する「天人」。 じっと見つめていると、何処からか妙なる楽の音が聞こえ、五色の花弁が降り注いでくるような・・・
運よく、丁度境内のお掃除をされていた住職さんから、製作にまつわるお話を色々とうかがう事ができ、その上で改めてみるとまた違ったイメージが伝わってきます。この鏝絵の制作で最も苦労されたのは、下から見上げた時の全体像。特に天人を見上げる人に対しての天人の目線。また鮮やかな色漆喰を作るのも試行錯誤の作業であったとか、どのお話もとても興味深く、さらに鏝絵が好きになる内容ばかりでした。
時代を超えて受け継がれ、その時々に合わせて新たな技術が加えられてゆく職人の技仕事。 こうした素晴らしい「作品」たちに出会え、実際にこの目で見られる幸せ、ただ感謝です。
訪問日:2011年5月15日
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