裾野市千福の「裾野市中央公園」。ここに裾野市のマンホールのデザインになった「五竜の滝」があります。黄瀬川と佐野川との合流点付近に架かる高さ13mの滝は「五竜」の名の通り全部で五条。左側の三条の滝を雄滝とよび、左から「雪解(ゆきどけ)・富士見(ふじみ)・月見(つきみ)」の名が冠せられています。
私たち位置からでは見る事が出来ませんが、右側の二条の滝は雌滝で「銚子(ちょうし)・狭衣(さごろも)」の名があります。そういえば、マンホールの図柄も「雄滝」だけだったような・・。
滝の絶景ポイントは黄瀬川に架かる長さ63メートルの「吊り橋」・・・吊り橋なので当然!ゆれます。湖上や海上の長い橋が大の苦手で、高所も全く駄目な私に、これは何の罰ゲーム??(;_;) という事で二歩ほど進んで、すぐに河原に避難(-_-;)。一人、心穏やかに(笑)、別行動で吊橋の写真を撮ったりしながらご亭主殿と友人を待つ事に。
ご亭主殿の「恐くないよ」。友人の「弱虫~」の声は無視(笑)して滝の近くまで続く遊歩道に移動。丁度、遊歩道が切れたあたりに、裾野市教育委員会の「五竜の滝」の案内板。
【約一万年前の新富士火山三島溶岩流の末端に形成された滝で、玄武岩溶岩流の断面が観察できる貴重な学術資料です。滝の高さ十二メートルの間に、溶岩層が重層し、地下水が溶岩の間から出てくる様子が分かります。・・・・・・・中略・・・・・・・・・また、新田次郎・若山牧水もこの地を訪れ、新田次郎は小説「蒼氷」を執筆し、作品の中に舞台となった五竜の滝や愛鷹山があります。若山牧水は五竜館に宿泊し、歌集「麦の秋」・「野なかの滝」・「渓間の春」を創作しました。】
「五竜の滝」手前に『若山牧水』の歌碑。
【富士が嶺や 裾野に来たりて仰ぐとき いよいよ親しき やまにぞありける】
雄大な自然と文学の次は、裾野に残る歴史・・という事で「旧植松家住宅」の見学。【静岡県東部の代表的民家で平面、構造に隣接地方との関連が認められる。同系統の中では古く、保存も良く、土間まわりの梁組は力強く壮観である。】文化遺産オンラインより
土間周りの梁組・・・月並みでありきたり過ぎる表現だけど「凄い・・・」
国指定重要文化財の建物に、県天然記念物の「五竜の滝」。そして美しい紅葉に彩られた公園。二度目の静岡来県でやっと訪ねることができて、今回こそはのんびりと!と言いながら、振り返ってみれば僅か一時間の滞在(-_-;) ホント!私たちって貧乏性
案内板に登場した『若山牧水』が宿泊し、数々の作品を創作した「五竜館」。ここ裾野市中央公園の敷地は、明治時代に「佐野瀑園五龍館佐野ホテル」があった場所。今その名残をとどめるのは、公園入り口の門柱に刻まれた「五龍館の印」だけとなりました。
訪問日:2016年12月8日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます