尼崎市西本町北通、この一画に尼崎信用金庫職員が趣味で集めたものを元に1984年4月に設立された「世界の貯金箱博物館」があります。古代から現代まで、日本はもちろん、欧米・アジア・中東など世界62ヵ国、約13,000点を超える貯金箱を収蔵する世界最大級の貯金箱博物館。
尼崎信用金庫では、貯蓄と人々の暮らしの関わりを示す資料として「貯金箱」に着目。レンガ作りの初代本店を改修し、昭和59年4月に、収集した貯金箱約600点を展示し「昔の貯金箱博物館」として一般に公開してきました。
その後収蔵点数が増加したため、1990年12月に、2代目の本店を改修。「世界の貯金箱博物館」と改称して拡大オープン。現在、世界62ヵ国約14,000点の貯金箱が収蔵されています。
入口正面のメイン展示コーナーでは、世界中の鳥の貯金箱が展示されています。このスペースは季節やイベントに応じて中身が入れ替わるそうですが、それにしてもすごい種類と数(^^;)
貯金箱と言えば豚さん!と言われるくらい有名な豚の貯金箱。ある時、知人と節約の話になった時「私はピンクの豚さんを太らせるのがとっても苦手なんです」と真顔で言われ、大爆笑した事があります。
鳥も豚も良いですが、個人的に動物の貯金箱と言えば「猫」。招福万来の招き猫さんは何と言っても鉄板中の鉄板!!前列に変なのが二体混ざってきますが、無視してください(笑)
福と言えば何と言っても!(こればっかり)、日本を代表する美人の「お多福さん」。今は「おかめ」とか言われて笑いを誘う担当ですが、平安のその昔は美人の代名詞だったんですよ。
女性ばかりではありません。福を招く事ではピカ一の「福助さん」。古いお店のウインドウなどに、今も時折見かける事があります。
でも福の神と言えば、この御両人の右に出る方はいませんよね。屋根の縁起物になったり、福笹の飾りになったり・・「恵比須:大黒様」のコンビは永久に不滅です。
七転び八起きの「達磨さん」。コツコツとためたお金で欲しかったものを購入できた時の喜びは、きっと最高の気分の筈。
「明治の初め、浅草の今戸焼土人形の一種として生まれた宝珠の貯金箱。如意宝珠といわれ、願望成就の珠、意のままに望みを叶えるといった縁起の良い珠。大きな目的のために小銭を少しづつ貯める器として最初に造られ、縁起物貯金箱の代表的なものです。」公式HPより こちらでは来館記念として、縁起が良いとされる宝珠の貯金箱がプレゼントされます。
今も昔も、人は何かの為にと一生懸命にお金を貯めていたようです。でも昔は銀行は無論ですが、貯金箱なんて小じゃれた物もありません。そこで床下に銭坪を隠してお金を入れていました。時代劇なんかで、畳をはがして溜まったお金を数える場面が出てきます。
日本のお伽噺、昔話に題材をとった貯金箱。前列、たて島の着物を着ているのは、「ゆるキャラ」選挙の組織投票が指摘されて、グランプリを逃がした「こにゅうどうくん」のお父さんの「大入道」さん(笑) 見れば見るほど多彩で、これで入場無料だなんて太っ腹すぎ!
展示品の多彩さに思いがけず時間を忘れてしまった私たち、信用金庫のマスコットキャラクター『信ちゃん』に見送られて終了です。
「世界の貯金箱博物館」の北側に隣接するのは、2001年6月1日にオープンした「尼信博物館」。2階の常設展示室では、旧尼崎城に関する資料が展示され、復元模型も設置されています。また、世界の貨幣も体系的に展示されており、中々に興味深い内容のようです。
初代:貯金箱博物館として活用された「尼崎信用金庫記念館」。1990年1月5日「尼崎市都市美形成建築物」の指定を受けた記念名盤の下に、記念館の詳細が記されています。
「大正10年6月6日、有限責任尼崎信用組合(現尼崎信用金庫)創業時の本店事務所。初代組合長 小森純一翁所有の建物であったが、戦後当金庫所有となり、創業時を偲ぶ記念館とした。当初、現在の約50m南に建っていたが、新本店(当時・現本店別館)建設に伴い昭和47年、現在地に移し再建した。建設時期は明らかではないが、地元の古老の記憶などによれば、明治30年代には既に小森家の建物の一部として建てられていたようで、尼崎に現存する数少ない明治時代の煉瓦造りの建物として、貴重な歴史の証人である。」銘板より
尼崎市出身・在住の漫画家『尼子騒兵衛』さん作の「あましん・イメージキャラクター『あまちゃん・しんちゃん』。昔の丁稚さんコンビです(⌒∇⌒)
訪問日:2009年9月19日
面白いものを見せていただきました。マンホールだけでなく、こんなものもあるんですね。
いっぺんに展示するのでなく、例えば国別とか、時代別とかの区分して並べたら、もっと面白くなる気がします。
しかしそうすると、スペースが足りなくなりますね。貴重な本店の建物を記念館にして公開するだけでも大変なのですから、親近の経営者の方々に無理は言えません。
庭に埋めてある大甕の金庫も、貯金箱といえばそう言えますね。猫庭の片隅に、そんな甕が埋まっているとしたら、楽しいですね。「ここ掘れ、ワンワン」の話もあります。
私たちが飼っていたのは、猫でしたから、教えてくれませんでした。いまでも「ねこ庭」のどこかに、「大判小判」が詰まった甕が眠っているのかもしれません。
楽しい夢のプレゼントに感謝です。これからもよろしく。
すみません。
誤・・親近
正・・信金
myシャベルをもって馳せ参じます。
世界中の貯金箱、もっと色んな種類が展示されていたのですが、こういうものはどうしても自分の好みに偏ってしまいます(笑)
歴史を物語るアンティーク貯金箱はかなり気に入ったコーナーでしたが、貯金箱自体が錆びた鉄の色、更にガラスケースに照明が反射して、小さい画像だと何が何やら(^^;)
「ここ掘れニャンニャン」、何も出なくていいからもう一度声を聴きたいです。
今日の本題とは関係なく申し訳ないのですが、昨日のまかろん様のコメントを拝見してのお話です。
全国に多々ある古墳ですが、大半の被葬者は謎のまま。
今天皇陵として整備されている古墳についても、敬意を持たれたのは尊王思想が広がった江戸末期辺りから。
それが本当にその天皇の墓なのかさえ実は曖昧。
多くの古墳は築造後100年もたたないうちに盗掘されており、とても特定氏族による先祖信仰の対象になっていたとは思えません。
つまり古墳が神として崇められるのはかなり後世。
古墳に神が祀られるようになった要員はいくつかあるでしょうがその代表はキツネ。
実は古墳の石室はキツネにとっては絶好の巣穴になるんです。そして古墳に住みついたキツネが稲荷の化身として崇められるようなりそこに稲荷神社が建てられた。
数えたことはないですが、全国には稲荷山や狐塚の名を持つ古墳が相当数あるはずです。
もう一つは、「クナド信仰」との結びつき。
クナドとは『来な処』つまり『来てはいけない地』の意で、道の分岐や峠、領土の境界で外敵や悪霊の侵入を防ぐ神でのちに道祖神や六地蔵に発展しますが原始形態は黄泉の国から現生に立ち戻ったイザナミ伝説。
そして古墳の石室はまさに黄泉と現世との境界で古墳内部は黄泉へ通じる道、つまり『禁忌』の象徴、これが神の依り代として祀られるようになった。
でも一番は昔も今も日本人は高いところを崇め憧れる。
古墳なんて不自然な小山が大半ですから、そこが神が宿るととして信仰の対象になったというのが一番の理由でしょうか?
「クナド信仰」、漢字で書くとより意味を持つ「来な処」。
鋤や鍬を持つのが精一杯だった当時の民人にとって、深く地中に造られた空間、尚且つ小山のように盛り上げられた広大な古墳は、ある意味、人外の仕業と思ったとしても不思議ではない気がします。
そこはおそらく、近寄ってはいけない場所、迂闊に近寄れば祟られるかもしれない、もしかしたら悪しきものが出入りする場所と捉えても、至極納得できます。
また、道境、分岐となる場所はあの世とこの世の境にも似て、目に見えぬ悪鬼の侵入を拒む手立てとして「塞の神」を祀った。
塞(さえ)は塞(ふさ)ぐ。道を塞ぐことで悪しきモノの侵入を防ぐ・・
古代信仰は、変な言い方ですが今よりももっと単純で明快だったように思います。そうした諸々に何時の頃からか、固有の神の名が冠せられ、八百万の神が誕生するのでしょうが、ダメです・・壮大過ぎて追いつけません(-_-;)
貯金箱のコメントを考えながらコメント欄を開けましたが、
まっちさんのコメントに興奮しました⏫
(tibinekoさん、ご容赦を!)
やっぱり盗掘はあったのですね・・。
そして長らく古墳はどうでも良かったと。
キツネとクナド信仰とお山ですか。
どれも知らなかったことばかりで、
むっちゃワックワクしました!!!😆
あ、日本の神社は高いところに置かれるのが常ですよね。
それくらいは知ってましたが。
>昔も今も日本人は高いところを崇め憧れる。
そうなのですねー・・。
出雲大社がえーと、高床式がどうとかって・・。
古代はこんなだったとかなんか見たことがあるような。
(ググったら今も高床式らしいのですね!まっちさんとtibinekoさんならもっと詳しいことご存知でしょうけど!)
なんでなのでしょうね!!
西洋もゴシック建築とか、高みを崇めはしますが!
こういう話、ほんと、ワクワクします。
(>古代信仰は(略)単純で明快
ってtibinekoさんが仰ってて、日本の原点を垣間見る思いがしました)
まっちさん、ありがとうございました!🙏
で、貯金箱。
tibinekoさん、面白かったです!
多種多様な貯金箱を見て、スノードームを思いました。
スノードームは、もうとにかくスノードームに
しておけって物を見かけたりします。
あるいはキーホルダーとか。
あ、うまく説明できてないですね・・。
わざわざスノードームやらキーホルダーやらに
する意味ある?って造形のものってないですか?
数多ある貯金箱も、そういう物があったのでは・・
と思いを馳せました。
なんというか、
人は必ずしも自由が好きなわけでなく、
何か枠があった方が創造性を発揮できるということがあるような気がします。
そんなことを創造性あふれる貯金箱の数々を見て、
思いました😊
どうぞ皆さま良い夢を、夜という枠の間に
お楽しみください🙏🌸
【大国主神は国譲りに応じる条件として「我が住処を、皇孫の住処の様に太く深い柱で、千木が空高くまで届く立派な宮を造って頂けるならば、そこに隠れておりましょう」と述べ、これに従って出雲の「多芸志(たぎし)の浜」に「天之御舎(あめのみあらか)」を造った。】
より高天原に近い場所に・・
それが第一の条件として社が作られたと有ります。
ただし私の説は厳密な検証に基づいてではなく
あくまでも古事記や日本神話からの話ですが😊
2018年に書いた出雲大社のブログで少し触れています。
https://blog.goo.ne.jp/tibinekosan/e/cff1738f887998139892453b3d90b6df
https://blog.goo.ne.jp/tibinekosan/e/181177b92dfde5808a953da76835d610
貯金箱、楽しんでもらえて嬉しいデス😊
まかろんさんが飛びつきそうなデザイン
沢山ありましたよ。
中には、何故これを貯金箱に??
特に外国のものは、日本人の常識を
いともあっさり覆してくれます。
二人で見学しながら歩いてたら
きっと際限なくおしゃべりが尽きないと思う
まかろんさんの名言
「スノードームは、
もうとにかくスノードームにしておけって」
では貯金箱の場合は・・・
やっぱり豚さんが定番?(笑)