三木市上の丸町、金物資料館横に鎮座される「金物(かなもの)神社」。御祭神は『天目一箇命(あめのまひとつのみこと)(鍛冶の祖神)・金山毘古命(かなやまひこのみこと)(製鋼の祖神)・伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)(鋳物の租神)』
由緒「金物業者共同の守護神として奉斎しています。1935年(昭和10年)に三木金物販売同業組合の呼び掛けで、この地に金物神社が創建されました。技量、人格ともに優れた匠が御番鍛冶となり、年番制で11月第1土曜日にふいごの火入式(鍛造)が行われています。鍛冶の祖神、製鋼の祖神、鋳物の祖神を祀っています。」現地案内より
近代的な白いコンクリート製の本殿左右より神域を守護されるのは、浪花タイプの狛犬さん一対。阿形さんの口元がどことなく不自然に見えるのは、部分的な剝落の所為と思われます。
境内の一画に設置された「古式鍛錬場」。鍛冶の伝統技術を伝えていくため、ふいごを使い、古式ゆかしく金物を鍛える古式鍛錬の実演を五品目の製造業者が交替で公開しています。
「三木金物」の名称は、特許庁の地域団体商標として登録を受けており、そのうち「鋸(のこべぇ)、鑿(のみきち)、鉋(かんなどん)、鏝(こてっち)、小刀(こがたなちゃん)」の5品目が国の伝統的工芸品に指定されています。
世界が称賛する日本の打ち刃物。絶えることなく受け継がれてゆきますように。
参拝日:2010年5月4日
鍛冶の神様、製鋼の神様、鋳物の神様、三木市にはこういう神様もおられたのですか。やはり日本は、八百万の神様の国ですね。勉強になりました。
鋸(のこべぇ)、鑿(のみきち)、鉋(かんなどん)、鏝(こてっち)、小刀(こがたなちゃん)など、ユーモラスな五品目のキャラクターにも、微笑ましさが溢れています。
古代の神様と現代の人気者キャラクター、これにマンホールが加わるのですから、三木市は素晴らしい街ですね。
tibineko先生、勉強になりました。貴方を車で連れて行ってくれたtononeko殿も、もちろん先生です。お二人に感謝します。
三木金物から生まれたキャラクター達のキーホルダーが、観光案内所やSAで販売されており、これが意外と人気の様子。
どれを見ても似たような設定&顔かたちのゆるキャラがはびこる中で、三木市のゆるキャラは個性的でしかも洒落が効いている。
大の大人が持っていても、カッコいいと言うのが人気の秘密のようです。