大山町國信に鎮座される「国信(くにのぶ)神社」。御祭神は『誉田別命、帯長足姫命、田心姫命、湍津瘁姫命、市杵嶋姫命、武内宿禰命、素盞鳴命、稚産霊命(わくむすびのみこと)、倉稲魂命、保食命、稲脊脛命(いなせはぎのみこと)』
創立は不詳「旧記に拠れば『欽明天皇』の時霊験を受け、宇佐八幡より勧請。古くは「国山八幡」、江戸時代には「正八幡宮」、明治4年から「国信神社」と命名。寛永年間(1630~)池田藩主より社領の寄進があり、汗入郡総大社として重んぜられたとある。大正5年に「末吉神社(武内宿禰命、素盞鳴命、倉稲魂)」「末長神社」(素盞鳴命)」を合併。」
夫婦綯えの注連縄が掛けられた、寛政五年建立の二の鳥居、正面に随神門。
参道半ばより神域を守護されるのは、出雲構えの先代狛犬さん一対。もはや阿吽の別さえ難しくなっていますが、それでもきちんと狛犬のお役目を果しておいでです。
隋神門真っ直ぐに拝殿
その先にて神域を守護されるのは出雲丹後系狛犬さん一対。文化九年(1812) 壬申六月吉日」「石工 惣重作」の刻。やんちゃざかりの子狛を押さえつけようとしている瞬間? それを見守る吽形さん。何だかとても微笑ましい。
この向きで見ると・・・かなり威圧的な形相。牙が・・(-_-;)
参道両脇に整然と並ぶ石灯籠、真っ直ぐ正面に入母屋造平入の拝殿。向拝は入母屋妻入。
拝殿左手の境内社。切妻造妻入、唐破風向拝。
向拝下の「龍」。その下に、松の木の根元に人らしき姿と巨大な夫婦岩。左端に「當村 林原福三郎」の刻。作者なのか奉納者なのか不明。
社殿には、社名や祭神ではなく「龍の彫刻、あるいは鏝絵」の額
「龍の額」を守るように木鼻の獅子、注連縄の下で窮屈そう(笑)
境内社「国信荒神神社」。小規模ですが、鳥居と玉垣の中に鎮座され大切に祀られています。御神域を守護する小さな狛犬さんはまだ新しく、おそらく社殿と同じ時期に奉納されたのでしょう。
「境内社:秋葉神社」
境内社「塞ノ神(道祖神)」。注連縄には塞ノ神祭りで奉納された沢山の「藁馬」。
画像の大石は「雄鳩石」。昔、宇佐八幡より御分霊を遷宮の祭、この大石に一羽の白鳩が止まったと伝えられます。
手水鉢に刻まれていた社紋(御神文)は「丸に並び矢」。
参拝日:2012年4月21日
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『稲脊脛命(いなせはぎのみこと)』、出雲国譲りの際、大己貴神が御子である事代主命の意見を聞くための使者として熊野諸手船(くまのもろたぶね)に乗せて遣わした神。
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