桑名市北寺町に門を構える真宗大谷派寺院「桑名別院:本統寺」『阿弥陀如来』を本尊とします。
「桑名御坊」とも称し、『徳川家茂』や『明治天皇』も御宿泊された歴史を持つ由緒あるお寺。俗に「ご坊さん」の名前で市民に親しまれています。
境内には、『松尾芭蕉』が貞享元年(1684)野ざらし紀行の初旅の折り、本統寺での句会で吟じた、亭主への挨拶句の碑が建立されています。
【 冬牡丹 千鳥よ雪の ほととぎす 】(雪の庭に咲く冬牡丹が見事だ。この珍しい花を眺めていると、海辺を鳴きわたるあの千鳥もこの世では得がたい雪中の時鳥のように思われる。)
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桑名市東方に門を構える高野山真言宗密教寺院「神宝山法皇院:大福田寺」。「阿弥陀如来」を本尊とします。通りに面して建つ山門は、江戸時代の作と伝えられています。
【古くは伊勢山田にあり、『聖徳太子』の草創と伝えられる。『天武・持統天皇』並びに『聖武天皇』の行幸を受け、伊勢神宮の神宮寺として「大神宮寺」と号した。鎌倉時代中期に、『後宇多天皇』の勅命をうけた伊勢神宮の神官『額田部実澄』と、真言律宗の僧である『忍性(にんしょう)上人』によってこの地に再興された】。
このお寺、実は「日本三大聖天」の一つに数えられる「桑名の聖天さん」で有名。 さらに「伊勢七福神」霊場のひとつとしても知られ、特別な「大黒天」が奉られています。
特別な大黒様、それは三つのお顔を持つ「三面大黒天」。「願掛け大黒」とも呼び親しまれており、多くの人々の願いがお体のいたるところを磨きあげ、不思議な色合いを生み出していました。
絵馬に書かれていた福袋に良く似た、小さな福袋が堂内で頒布されていたので、珍しく購入。 神社仏閣への参拝が多い我が家なので、特定の寺社のお守りは、めったに買わないのですが・・なぜか、ご亭主殿が唐突に「これ買って」と言った勢いにつられてしまいましたが、よく考えれば・・いや考えなくても自分で買いなよ!(笑)
桑名城址に作られた「九華公園」の一角に、德川四天王の一人『本多忠勝』の銅像があります。 『武田信玄』をして、「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」と言わしめた名将。
最後にもう一箇所、桑名市北寺町に門を構える「海蔵寺」にも参拝のために行きました。が、ここに関しては「宝暦治水」の関連記事として、いずれ別の機会に紹介したいと思っています。
訪問日:2017年3月26日
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