今日は子どもの、子どもに関わる本を読みつつ「子どもを一番に」と願った
今日は子どもの日。全ての子ども達が、心豊かに逞しく育って欲しいと願う。全てに「子ども一番に」が貫かれることを願う。
ところで、子どもの日が近づく頃から、子どもに関わる本をいくつか読んできた。その中のいくつかを備忘録的に書き記しておく。
まずは。夾竹桃ジン・漫画『ちいさいひと 青葉児童相談所物語』(小学館刊)の2~4巻を読んだ。
青葉児童相談所に配属された、自らも施設で過ごした経験のある新米児童福祉司と同期の一時保護所で働く新米保育士を描いているが、とても感動する。漫画といって侮ってはいけないと、心から思わせる。
児童相談所等子どもに関わる全ての職場に、こんな素晴らしい職員ぱかりがいてくれたらどんなにいいかと、心から思った。
この漫画『ちいさいひと』の続きの残り、5・6巻を読むのを楽しみにしている。
また、こんな本も読んだ。島田妙子著『虐待の淵を生き抜いて』(毎日新聞出版刊)。
著者の島田妙子さんは、「4歳の頃、両親の離婚で兄2人と児童養護施設に入所。7歳の時、父が再婚。共に暮らし始めたが、父と継母による壮絶な虐待が始まった。それを乗り越えた」。
そんな島田さんは、現在は児童虐待根絶を訴え、講演を中心に積極的な活動を展開している。兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザー。児童虐待防止機構理事長でもある。
虐待が描かれた文書を読むだけでも心が苦しくなる。虐待される子ども達のこころは如何ばかりだろうか。この世から、世界から虐待が消えてなくなり、全ての子ども達がいつも笑顔で暮らせることを願う。
そしてまた、岩岡千景著『セーラー服の華人 鳥居 拾った新聞で字を覚えたホームレス少女の物語』(KADOKAWA 刊)も読んでいる。
「『義務教育も受けられなかった大人たちがいる』との表現から、成人した今もセーラー服を着ている異色の女性歌人『鳥居』。目の前での母の自殺。児童養護施設での虐待、ホームレス生活ー、過酷な運命に何度もくじけそうになりながらも短歌の中に『孤独な仲間の姿を見た』という。彼女の反省を新聞社の文化部記者が物語るノンフィクション」。
この本は、新聞社の記者が書き、新聞にも連載されたので事実だと思う。歌人・鳥居さんの経歴を読むだけで、やはり心が苦しくなる。
いつまても時間は止まる母の死は巡る私を置き去りにして
クラス中「いつも通り」を装って良い子の顔でいじめがすすむ
生まれたくなかっただけと包み込む左手首の白い傷跡
帰りたい場所を思えり居場所とはあの日の白い精神病院