「古都祝奈良(ことほぐなら)」開催中の奈良へ行って、維新派公演を観た
昨日は「古都祝奈良(ことほぐなら)」開催中の奈良へ行ってきた。目的は維新派の公演を観て、故松本雄吉さんにお別れをするため。
維新派公演は野外公演、でも私が観劇日に、これまで雨が降ったことはない。昨日もなんとかもった。
ところで、昨日の奈良行は車で。その疲れを癒やし、駐車場作戦のため、カメダ珈琲で一休み。
友人とスイーツをどうするか相談し、今回はパスと決めた。その後オーダーを聞いたお店のスタッフに、そのスイーツをとびっきりの笑顔で「美味しいですよ、私も大好きなんです。是非」とススメられた。
この言葉が届いて、お願いした。これがマニュアル通りの対応なら、決して注文しなかっただろう。
平城京跡での維新派「マタハラ」のに感激し、松本雄吉さんにお別れをした
2002年7月維新派公演「カンカラ」:岡山市唯一の有人離島、犬島での公演。昭和初期に操業停止した銅精錬所の跡地に野外劇場を建てた。 メンバーは公演の一ヶ月半前に犬島入り、約2ヶ月間島に滞在して作品を完成。全国から4000人という観客を動員。
この「カンカラ」は、岡山市芸術祭のメイン公演して開催していただいた。私は当時、その事務局を担当していた。そこで松本雄吉さんと出会い、以後維新派の公演の度に観劇に行き、松本さんとお話しさせていただいた。
私が天才と認める松本さんは、今年6月に余りに早く永遠の旅立ちをされた。松本さん亡き後の維新派は解散を決定され、今年の奈良公演を国内最後の公演と位置づけられて開催された。当然のことというか。チケットは発売即完売となった。
そんな平城京跡を公演地とした維新派「アマハラ」を昨日観た。松本さん亡き後、「最後の公演だから」と全員が頑張られてステキなステージが用意されていた。2時間、一度も睡魔に襲われることなく、見続けた。
ところで、私のお隣に座られたステキな若い女性は、犬島公演を観ていただいたとのこと、嬉しかった。同行した私の友人は、その犬島の「維新派恒例の屋台村」が記憶に焼き付いていると言う、その屋台村も最後であり、大いに賑わっていた。
さて、会場入り口には、松本雄吉さんとお別れの場も用意されていた。ご縁をいただいたのはわずか10年余だったが、心から感謝してお別れをさせていただいた。
今後、維新派のよう表現形態を採用する劇団は、まず出てこないと思う。松本雄吉さんの独断場であり、それ故維新派の存続は残念だが困難というか、あり得ないこととすら思える。しかし、日本の演劇史に確実に残る劇団であり舞台だと私は確信する。
ありがとう松本さん。ステキなステージをたくさくん魅せいただき、感動をいただいたことを心から感謝している。松本雄吉さんのご冥福を心からお祈りする。
さて、近年の維新派公演の製作は、山崎佳奈子さんとなっている。その山崎さんは岡山にもご縁がある方で、最後の公演ということで無理を言ってツーショット写真をお願いした。
{これからどうするの?}と聞くと、「公演が終わったら、少し休んで考えたい」とのこと。また、お目にかかれるその日を楽しみにしている。