9月1日付山陽新聞「ちまた」で、一つの投稿に目が行った。「ちまたの投稿、母の最後の望み」と題した中田千恵子さんの投稿。
その冒頭は、「私の母、乗金弘枝は文章を書くことか好きで、俳句や短歌、手紙、自分史作成、高齢者主張の応募などあらゆる場面でペンを走らせていました」と書き出している。
私は「ちまた」の全ての投稿を読むわけではないが、その「高齢者主張への応募」があり、全文を読ませてもらった。そう、乗金弘枝さんは「高齢者の主張」へいつも投稿して頂いていた方で、今年も投稿していただいていた。
「96才 生きて」との題で、その冒頭には「無事に8回廻った寅の、目は輝いて初日拝まん。」との句が詠まれていて、続けて「私は待望の8回目の年女を迎えました。」と書かれている。そして、「頑張ろう百歳迄。」で投稿は結ばれている。そしてまた、、「ここに高齢者主張文集が15冊あります」と書いてもいただいている。
「乗金さんが100歳で投稿していただいたたら、特別賞の贈呈が必要だね」と事務局でも話し合っていたところ。なのに、なのに、永久の旅立ちをされたとは。乗金さんのご冥福を心からお祈りする。
それにしても、乗金弘枝さんは幸せ者。娘さんが、乗金さんが生前に「ちまたに投稿を」と言っていたのをかなえるため「娘の私が変わって送ります」として投稿。そんな素敵な娘さんや11人のお孫さんに人生を引き継いで永久の旅立ち。ホント、素晴らしい。娘さんも「96年の長い人生は見事でした」と書かれている。
なお、乗金弘枝さんの投稿を含む65編全てを収録した『投稿作品集』は、9月19日(月、祝)開催の「第23回岡山県高齢者主張大会」以降、1000円で販売。人生100年時代を生き抜く先駆者の方々の「輝いて素敵に生きる姿」を確認していただけれると嬉しいな。