地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

正規雇用

2012年08月29日 | ひとりごと

 

今春の大学卒業者約56万人のうち、正規雇用の職に就いた学生は33万人余

 8月27日に発表された「学校基本調査」で、今春の大学卒業者は55万9030人の内、雇用期間に1年以上の定めのある「非正規雇用」2万1990人。これにアルバイトなどの「一時的な仕事」に就いた1万9596人。加えて「進学も就職もしていない」学生が8万6638人もいて、全体としてほぼ4人に1人にあたる12万8000人余り(約23%)が安定した仕事に就いていない。

 さらに、大学院などへの進学者7万6884人のうち、就職がなく院に進んだ学生も少なくないのでは思う。この結果、正社員など安定した職を得たのは60%・33万5295人だそうだ。こうした数字について、厚生労働省の担当者は「粘り強く就職活動をすれば、正規社員の就職先は見つかる」(産経新聞)との報道もある。

 そうだろうか、決してそんなに甘い状況ではないと思う。6割の正規の職を得た学生たちも、それこそ「粘り強く就職活動を展開した」からこそだと思う。そしてまた、「粘り強く就職活動を展開」してもなお、4人に1人は安定した仕事に就けていないのが実情だと考える。

 まさに今雇用の問題は深刻であり、雇用問題はこの国の未来に関わる問題と認識する。労働者を使い捨てにするのではなく、会社を支えるのは社員であり、その社員は正規雇用を原則とする風土を、日本の社会に一日も早く確立して欲しいと願う。

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