一昨年の暮れに危篤状態に陥って以降、「生者必滅(しょうじゃひつめつ)、会者定離(えしゃじょうり)は世の習い」のフレーズが、いつも私の頭の中で繰り返されている。
誰にも、必ず死は訪れる。つい先日届いた詩誌「ネビューラ」の表紙には、「追悼号」と書かれていた。もしやと不安がよぎったが、それは現実だった。壷阪輝代さんがご逝去された。
当初は隔月刊として発刊されていたが、今は季刊として発行されている詩誌『ネビューラ』。その前号では創刊以来代表となっていた壷阪さんが、病気のため交代と書かれていた。
私は案じて、お見舞いのはがきをお出ししたが、返事は帰ってこなかった。その壷阪さんは、昨年10月25日に、永久の旅立ちをされていた。心からご冥福をお祈りする。
壷阪照代さんには、ずいぶんとお世話になった。詩誌「裸足」の代表の坂本明子さん当時から、ご縁をいただいてきた。心から、感謝する。昨年来、お願いしたいこともあり、ご連絡をと思いながら過ごしてきた。会える時に、会っておくことの大切さを改めて教えられた。
詩心のない私には、詩のことはわからないが、壷阪さんの「箸」シリーズが私は好きだった。私の書棚にある『探り箸』『三日箸』を、追悼の意味で改めて読み返そうと思っている。合掌。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます