地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

襲名披露公演

2012年09月10日 | 歌舞伎・演劇・バレー

  

「中村勘九郎襲名披露公演」を観劇し感激、坂東玉三郎の美しさに魅了された

 もう一昨日のこととなったが、大阪松竹座で開催中の「中村勘九郎襲名披露公演」を観劇した。私が参加している「おかやま・歌舞伎・観る会」の「観劇ツアー」での参加だ。今回は、襲名披露の口上を楽しみたいと夜の部の鑑賞となった。期待違わず、玉三郎や勘九郎、そして片岡我當などの口上は素晴らしいかった。それでも、深夜12時前の岡山帰着は、前期高齢者にはいささかシンドかった。

 今回の公演は、当初は今回襲名の勘九郎の父・中村勘三郎と坂東玉三郎の共演と聞いて、とてもワクワクしていた。ところが、ご案内のように勘三郎が病気休演となり、少しだけ寂しい思いをした。そうは言っても、さすが襲名披露公演であり、襲名する勘九郎はもちろん弟の七之助も、とても熱演で舞台を盛り上げていた。また今回の公演には、襲名する勘九郎の親戚関係にあり、11月に岡山での「備前おかやま松竹大歌舞伎」に主演する中村橋之助も出演している。一昨日の舞台を観ていて、よりいっそう岡山でも公演が楽しみとなった。

 そんな中で、私が惚れ惚れしたのは、坂東玉三郎の「女暫」だ。変わらず玉三郎は美しく、かつとても魅力的に演じる。魅了されるとは、このことを言うのだとも思った。

 

 そして、今回の公演で驚いたというか、感動・感激する出来事があった。それは今年の4月に「上村吉弥が魅せます 所作と女形化粧」に参加してくれた上村吉太朗が、夜の部「雁のたより」で、台詞のある大きなお役をいただいていたことだ。

 上村吉太朗は今年の4月、京都・南座「歌舞伎鑑賞教室」で。上村吉弥と連獅子を実に立派に踊り抜き、雑誌『上方芸能』で知ったのだが「十六夜奨励賞」を受賞するなど着実に力を付けていた。そして、今回の公演では坂東玉三郎と絡み、かつ先にも書いたがたくさんの台詞のあるお役頂戴するなど、とても大きくなっていっている。上村吉太朗の初舞台から見続けているものとして、何とも嬉しい限りだ。さらなる飛躍を期待してやまない。

 

 ところで、坂東玉三郎は今年の11月に、金丸座で「特別公演」を行う。このチケットはブラチナチケットとなっていると聞く。人間国宝となって、ますます大きな人気の拡がるのある坂東玉三郎だ。

 ともあれ、次回の松竹座観劇ツアーは、1月19日(土)の市川猿之助・市川中車襲名披露公演だ。今から、ワクワクしている。

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