最近のニュースでは、岸田総理は「5月連休明けから新型コロナウイルス感染をインフルエンザ同等の5類に引き下げる」と決断したと報じられました。
これはそうだろうなと思うのですが、「コロナ患者の診療は現在、都道府県が発熱外来に指定した医療機関に限られる。5類移行後は季節性インフルエンザと同様に多くの医療機関で受け入れられるようになることが期待される」との説明が続きます。
これはちょっと違うと思うのです。私たちが発熱外来をおこなうのに当初「できることなら受け入れたくないけど…」から始まりました。そして受け入れを「イヤ」と思ったところは手をあげませんでした。1年前の年末年始・ゴールデンウイーク・先の年末年始も診療時間の拡大を求められ、それに応じました。
うまく表現できませんが、上記の記述だと指定を受け、発熱患者を診療している医療機関はこれまで指定を受けていない医療機関より優遇されてきたのが、今回の移行によって「より多くの医療機関が発熱患者への対応が可能になった」かのように聞こえるのです。
ここ数日の厳しい寒さのなかでも、予防衣をつけ駐車場で待期してもらっている発熱患者さんを診に外に出ます。低温・雨天・強風加算が欲しいとぼやきながら。
さらに言えば、発熱を理由に診療を断ると医師法19条に…。なんてことになるのでしょうか。