日経メディカル6月号の特集はこれ。
学校のモンスターはモンスター・ペアレンツ、医療機関だとモンスター・ペイシェンツなのにホワイト・クレーマー?と思いながら読んだのですが、このホワイトはグレーやブラックと比較した表現で、普段は大人しい一般人の正当な要求(ホワイト)が突然豹変、モンスター化することのようです。内容についてはとても興味深い記事が並んでいましたが、ここでの内容紹介は避けておきます。
幸い私のところはのどかな田舎で、温厚なお年寄りが多くて、そのような「出来れば避けたい人」はほぼいませんけど、都会じゃ多そうですね。マスコミやネット社会で仕入れた知識(たいてい片寄った)で自分を実際以上に重病化したり、自分で決めた検査や投薬がないと怒り始める人。医療機関にも問題はあるのですが、「待てない」人。検査で異常が無かったので、(不必要な検査を行ったと)検査費用の返却を要求する人。明らかに計画的に「踏み倒す」人。
このような人が増えたのはいろんな理由があるからですが、やはり金銭的に余裕がない人が増えてきたことも大きな理由だそうです。医療機関もサービス業のひとつですから、もちろん患者さんに快く受診してもらう努力は必要ですが、お金を払ってるのだから、旅館・ホテルで受けるサービスのように「自分の思っているようにさせる」「させて当然」とは違うと思います。
ホワイト・クレーマー化した場合、脅し文句や不当な要求は聞き流し、「捨てぜりふ」を聞く覚悟だけし、帰っていただくのがよいそうです。ああ、いやだ。