21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

壊れかけの日本

2014-07-27 22:42:55 | 雑記帳
 戦争をする国にまい進する日本。平和を守るためとうそぶく政治家と、何の疑問も持たずに暴走を許す民たち。もはや戦後は遠い昔となってしまったようだ。まさに、壊れかけの日本である。

 それにしても、それにしてもである。安保闘争を知らない50代以下ならいざしらず、少なくともそれ以上の世代にとって、戦後の生まれではあっても、いかにして戦争がおこったか、そしてどれだけの犠牲を払ったかは決して忘れることはできないはずである。だからこそ、日本国憲法は改正の声が上がっても、頑として守られてきたのではないのか。

 そして、安倍首相を含めて政治家の多くは戦後を忘れてはならない世代のはずである。にもかかわらず、あたかも防衛と戦争は似て非なるものといったまやかしで、再び戦争をする国をめざさなければならないのか。こうなると、戦後生まれは親の世代より語り継がれた戦争について、実はさほど真剣に受け止めていなかったとしかいいようがない。

 なんだか、がっかりである。

 果たして戦争への道を安易に認める同世代たちは、自衛の名の下に武力衝突が起こった時どんなリアクションをするのだろうか。それを考えると、ぞっとする。憲法によってかろうじて保たれてきた不戦の誓いは、簡単に砕け散り、軍備増強、徴兵制が加速度的に進むのであろう。

 こうなると、勝つか負けるか、痛い目に遭うまで突き進むしかなくなる。それが戦争である。

 来月には、原爆の日、終戦の日と立て続けに戦争を振り返り、改めて不戦の誓い立てる日がやってくる。戦争をする国への方向転換を認める人々は、本気で不戦を誓えるのだろうか。何をどう誓うというのだろうか。まやかしはもうたくさんだ。

 

 

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