当てに行ったというより、イクイノックスは勝つと信じて疑わなかったジャパンカップ。予想していたことではあるが、欲を出した分、儲けのない低配当ではあった。まあ、あのとてつもない強さが見られただけでも、見応えは合った。
さて、チャンピオンズカップだが、今度は一転、配当的な妙味たっぷりのレースになるはずだ。フェブラリーSの勝ち馬レモンポップが人気を集めそうだが、たぶん3倍台だろう。だから、人気サイドで決まっても3連単は結構な配当、万馬券もありうる。こんな時は攻めるに限る。これだと思った馬を信じて、高配当を狙うべきなのだ。
今のところ、気になっているのはアイコンテイラーとハギノアレグアリスだ。
アイコンテイラーはJBCレディースを快勝して、サンビスタ以来となる牝馬によるVを狙う。ドゥラメンテ産駒は芝の成績が圧倒的に目立つが、ダートが苦手と言うわけではない。ただ、ポテンシャルが高い分、強い馬は必然的に芝路線を歩むことになるだけだ。アイコンテイラーも当然芝からのスタートだった。クラシックに縁はなかったものの、順調に成績を伸し、3歳秋にオープン入りするも、中日新聞杯3着、愛知杯2着、あと一歩重賞に届かない。意を決して、ダート路線に転向するやいきなりBSN賞で勝利、シリウスS2着、そして前走JBCレディースクラシックを圧勝してみせた。ダーと転向3戦目でGⅠ勝利、これぞ覚醒と言うべき変身ぶりだ。この勢いで、さらなる高みに挑戦するわけだが、あっさり頂点に上り詰める可能性も十分にある。
そしてもう一頭の伏兵が、ハギノアレグアリス、6歳のキズナ産駒だ。2歳秋にコントレイルと同じ阪神芝1800mでデビューするも6着。8か月の休養を挟んで、復帰戦となった京都ダート1800mであっさり勝利、そこから一気にオープンまで駆け上るも故障発生、4歳時は全休、復帰戦は5歳の6月、アハルテケS東京ダート1600m。1年8か月振りの実戦だったが、4着と健闘、ポテンシャルの高さを見せつけた。次走太秦Sを快勝、続くみやこS2着、6歳になって東海S2着、名古屋大賞典1着、平安S2着、帝王賞4着、そして前走シリウスSで1着、長期休養明けから掲示板を外すどころか、馬券に絡まなかったのはGⅠの帝王賞だけ、まさに快進撃と言っていい。6歳ながらキャリアはわずか15戦、ノビシロすらありそうな気配だ。相手関係を見ても、今回はGⅠ奪取の最大のチャンスといっていい。
チャンピオンズCはこの2頭を推す。