21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

テイオーの大阪杯

2023-03-30 21:44:36 | ヨレヨレ競馬ライフ

 大阪杯といえば、なんたって92年のトウカイテイオーだ。まだGⅠに昇格する前であり、テイオーも春天のステップにこのレースを選んだ。

 ダービー後に故障が発覚し、菊花賞を断念、実に10カ月ぶりの実戦である。鞍上が岡部に替わり、新たな挑戦が始まる。

 無難にスタートを決めたテイオーは、馬なりで楽に3番手をキープし直線へ、岡部はゴーサインを出す素振りすら見せないが、テイオーはまるで自らの意志でそうしたように楽に前の2頭を捉え、先頭に立つ。岡部はただ乗ってるだけで、ステッキを一度も入れることなく、後続を寄せ付けない、まるで父ルドルフを彷彿させる圧巻の復帰戦だった。デビューから7連勝、まさに栄光の第二章の幕開けに相応しい勝利だった。

 しかし、それはテイオーにとって栄光どころか、波乱に満ちた奇跡のドラマの始まりだった。長距離の王者として君臨するメジロマックイーンを押さえ、1番人気で迎えた春天本番では、マックイーンとの一騎打ちというシナリオは無残にも崩壊、テイオーはいいとこなしの5着と初めて敗戦を味わった。レース後またも、故障が発覚し、再び休養を余儀なくされる。

 復帰戦は半年後の秋天だった。ここでも1番人気に推されるも、結果は7着、本来のテイオーは影を潜めてしまった。

 それでも、周囲の心配をよそに果敢にジャパンカップに参戦する。その大舞台で、テイオーは脚元に不安さえなければ、俺は負けないのだと言わないばかりの見事な復活劇を見せた。

 当時のJCはまだ外国馬が幅を利かせていた時代で、1番人気はユーザーフレンドリー、2番人気がナチュラリズム、3、4番人気も外国馬で、テイオーは日本馬最上位の5番人気だった。そこで、テイオーはナチュラリズムを完封して見せたのだ。ちなみに、このJCで初めてテイオーの馬券を取らせてもらった。後にも先にも最初で最後のテイオー馬券だった。当時の心境は、今でも覚えている。穴党を自負していただけに、強すぎるテイオー馬券の対象ではなかったが、人気を下げた今が買いと言う自信の勝負だった。思いっきり留飲を下げたことは言うまでもない。

 しかし、またまた断然の人気で臨んだその年の有馬記念で、テイオーを三度目の悲劇が襲った。ちなみにその時はメジロパーマーから馬券を買っていた。しかし、JC組を嫌ったばかりに万券を取り逃した。それもあって、テイオー故障のショックは半端なかった。

 それから一年後、前日の深酒がたたり、馬券を買えずに有馬をテレビ観戦。画面に映るテイオーを見て、勝つと確信した。今ならネットで買える馬券も、当時は電話口座が無ければ買えなかった。それでも、奇跡の復活劇を見せてくれただけで満足した。今でも一番好きな馬はと問われれば、トウカイテイオーと即答する。

 そんなテイオーの奇跡の物語の始まりは、ケガからの復帰戦となったあまりにも強すぎる大阪杯ではなかったか。

 GⅠに昇格して久しい大阪杯だが、今年はジャックドールの復活に賭けるつもりでいる。

 

 

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今年の宮記念はバラ買いで楽しむ

2023-03-26 07:19:28 | ヨレヨレ競馬ライフ

 中山ではタイトルホルダーの横綱復活、ドバイではイクイノックスが世界一を証明し、ダートの国内出世街道をひた走るウシュバテソーロが世界のダート王にのし上がった。馬券はデキなかったが、昨日は深夜まで感動的な競馬を見せてもらった。

 一夜明けて、春のGⅠシーズンの幕開けを告げる宮記念を迎えたわけだが、不良馬場が残念でしょうがない。とてもじゃないが、これじゃあ大勝負は無理だ。

 とはいえ、参戦しないわけにはいかず、穴馬探しに血道をあげている。道悪巧者のキルロード、門別で力をつけたファストファーズに脈があると踏んでいるが、年齢的にアテにはしずらいが、この馬場なら面白い。

 良馬場ならナムラクレアで行くと決めていたが、荒れ馬場なら何が起きても不思議はあるまい。だからといって、あれこれ買うのも芸がない。ここは一応ナムラクレア、アグリ、メイケイエールの人気どころに、乗れてる西村淳也のヴェントヴォーチェ、それに穴馬2頭を加えた3連複BOXを少しだけ買っておく。

 いい競馬を見た後だけに、感動的なレースは期待できそうもないが、人気3頭が勝てばそれなりに盛り上がりそうだ。

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アスクビクターモアが勝つ

2023-03-24 16:54:59 | ヨレヨレ競馬ライフ

 日経賞は改定1K増が微妙に影響しそうだ。特に実績馬への影響が気になる。昨年までならタイトルホルダーは58K、アスクビクターモアは57Kだったのが、それぞれ1K増しなのだ。タイトルホルダーは凱旋門賞で59.5Kを背負っているとはいえ、3歳馬は別として相手の古馬も同条件だった。しかし、今回は1.5K差である。背負いなれた57Kからの1K増なら問題なかろうが、近年は平地競馬ではこれまでなかったハードな斤量である。当然、盾本番より重いわけで、影響がないわけがない。

 一方、アスクビクターモアだが、こちらは初の58kだが、タイトルホルダーと比べればまだ影響は少ないように思う。直線で前を行くタイトルホルダーをあっさりとらえる場面もありそうだ。

 斤量面で有利なのはライラック、アリストテレス、ヒ-トオンビートだろう。特に、ライラックはエリ女と同じ54kは断然有利だ。牝馬重賞でも、もっと背負わされることを考えれば、ここへ参戦は陣営にとって勝算ありなのではと思いたくなる。

 アリストテレスは成績の悪さが味方した。もう少し結果を出せていれば、当然、58Kを背負っているべき馬である。

 好調持続のヒートオンビートは、背負いなれた57Kだけにここはチャンスだろう。

 アスクビクターモアは、初の半年ぶりの競馬になるが、調教Vを見る限り、問題はなさそうだ。一方、タイトルホルダーは抜群の調教だったが、むしろ動きが良すぎるのが心配だ。すこし、張り切りすぎのような気がする。どっしり構えてくれたほうが、安心感はあるのだが。

 そんなわけで、アスクを本命にする。相手はタイトルホルダーとハンデ有利な3頭で勝負だ。

 

 

 

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日経賞はタイトルホルダーのデキがすべて

2023-03-23 20:20:07 | ヨレヨレ競馬ライフ

 宮記念の前に、どうしても勝負したくなるのが今年の日経賞だ。当然、春天を見据えてのステップレースではあるが、今年は例年になくメンバーが充実していて、面白くなりそうだ。

 春天連覇を目論むタイトルホルダーは、ここで結果を出して有馬惨敗の不安を払拭したいところ。当然、負けられない一戦だ。

 菊の覇者、アスクビクターモアも、無様な負けは許されない。タイトルホルダーと一騎打ちに持ち込むのが理想の展開だろう。

 とはいえ、相手関係が決して楽なメンバーではない。GⅠ勝ちこそないが、展開一つで勝ち負けに持ち込める重賞の常連が、虎視眈々と大物食いを狙う。

 紅一点のライラックはエリ女2着で弾みがついた。長距離で、オルフェの遺伝子が覚醒すれば面白い。

 ディアスティマとキングオブドラゴンは、タイトルホルダーとどう折り合うかが鍵だ。タイトルホルダーが意地の逃げを見せれば、出番はなさそうだが、ディアスティマが単騎の逃げに持ち込めば、流れ込むチャンスはある。

 ヒートオンビートは、鞍上との相性も良く、実績では刺客の一番手。長距離の安定感は抜群で、上位2頭のデキひとつで、一角崩しが見えてくる。

 そして、復活が待たれるのがアリストテレスだ。前走では、負けはしたが久しぶりにコンマ差以内の競馬をしたことが、復活のきっかけになるかもしれない。鞍上が菅原明良というあたりも、何かやってくれそうな気配がしてしょうがない。

 つまり、両馬とも気の抜けない一戦というわけだ。それというのも、タイトルホルダーの前二走の敗戦ががすべてで、せめて有馬で首位争いを演じていたなら、アスクとの一騎打ち、二強の首位争いは揺るがなかっただろう。

 阪神大賞典のように、二強が結果を出すのか、それとも伏兵が淀の春天に名乗りを上げるのか、すべてはタイトルホルダーのデキにかかっている。

 本音はタイトルホルダーに相応しい横綱相撲を期待しているのだが、伏兵の台頭がある気がしてならない。

 

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阪神大賞典は1強だ!

2023-03-19 07:34:53 | ヨレヨレ競馬ライフ

 阪神大賞典だが、ぱっと見、3強対決の様相だが、果たしてどうか。菊2着、有馬2着のボルドグフーシュが主役であることに異論はない。鞍上も昨日の若葉Sで仕掛けどころの感触を得ただろう。勝つ可能性は相当高い。

 同じ4歳のジャスティンパレスはどうか。やはり距離が鍵だ。兄のアイアンバローズが長距離で健闘しているだけに、こなせると見るべきだが、ディープとオルフェの違いがある。ディープは阪神大賞典も春天も勝ってはいるが、それは距離適性以上にポテンシャルの高さがすべて。その証拠に、同じ3冠馬のコントレイルは菊を勝ったが、距離の壁を感じさせた勝利だった。一方、オルフェは名ステイヤー、メジロマックイーンの血が入っているだけに、ポテンシャルの高さに加えて血統の裏付けがある。菊の走りを見る限り、兄と違って弟は距離の壁を感じる。

 そして3連覇がかかるディープボンドだが、こちらも本来は血統的に長距離がベストとは思えない。相手関係で好成績を残しているに過ぎない。今回は相手が相当に強いだけに、勝つのは厳しそうだ。

 そう、3強どころか、1強なのだ。

 ボルドグフーシュの頭は固い。相手は当然、人気2頭だが、割って入るとすれば長距離実績のある3頭だろう。

 ユーキャンスマイルは8歳になったが、この距離なら出番はある。同じく8歳のゼーゲンも侮れない。前走、同じ舞台を勝っており、鞍上も多少の色気は持っているはず。それにアイアンバローズ、ダートの前走は度外視していい。ジャスティンパレスの兄として、いいところを見せるかも。

 ボルドグ1着、ジャスティン、ボンドの2着ー3着の3連単2点で勝負するが、穴3頭を加えた馬券も買う。

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