昨日のスコットランド戦、結果はスコア的には完敗も、試合内容は決して悪くなかった。特に前半は攻めに攻めむしろ圧倒していた感すらある。ただミスから相手にペナルティーをあたえ着実に点を献上したことから、後半に入って相手が息を吹き返してしまった。
今から30年近くまえだが、国立でウェールズ戦を生で見たことがある。当時の全日本は今と違い、純潔ジャパンで、フィジカル面でも、テクニックの面でも明らかに差海外の強豪との差は歴然で、たぶん早稲田大と大阪桐蔭高が試合をしているようなものだった。当時のメンバーは学生は早稲田の石塚、社会人は神戸製鋼の小笠原がいた。
観衆も負けることはハナっからわかっていて、とにかく日本がトライをとれるかどうかに期待した。しかし、PGで点数をとるのがやっとで、スコアは68対3とか、まるで花園の1回戦のようなスコアだった。
当時のジャパンと今のジャパンを比べれば明らかに力は雲泥の差、月とスッポン、現在の強さは本物だ。昨日の試合も、フォアード戦は互角以上で、南アフリカ戦の勝利はけっしてフロックではなかったことを証明した。次のサモア戦も期待でいるだろう。ただ、国際試合ではミスが勝敗を分けるといっても過言ではない。とにかくつまんないミスさえしなければ勝つはずだ。