21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

都知事選は日本をダメにする

2016-07-13 09:41:48 | 政治にモノ申す

 鳥越氏が野党統一候補に決まり、ようやく都知事選の構図が明らかになった。無党派頼み小池氏と自公が推薦する増田氏の三つ巴戦だが、有権者に考えるいとまを与えない選挙のあり方はお粗末極まりない。まして、東京都知事と言えば見方によっては日本の総理以上に絶大な権力を保持できる立場である。それが、候補が出そろってから僅か半月足らずの短い期間で決まるのだから、知事の資質を度外視した選挙と言わざるを得ない。

 メディアなどは都知事選は、都政のみならず日本の政治に影響を与える選挙と言ってはばからないが、それにしては選挙はお粗末極まりない。いくら前任の知事が都政を途中で投げ出したとはいえ、一国一城の主を決める選挙が、なかなか候補が揃わず、発車ベルが鳴ってからの駆け込み乗車では、ろくな政治が期待できない。そんなものが日本の政治を左右するなんて馬鹿げているにもほどがある。

 河野太郎氏が知事が途中で辞任した場合は、任期終了まで副知事が繰り上がり知事なるように法律を変えていいのでは、と発言したが大賛成だ。政治プランは年度当初に明らかにかになっているし、無駄な金もかからない。政治が混乱するなんてことには絶対にならない。むしろ選挙をした方が混乱する。

 今回は誰が勝っても、都政どころか、国政も混乱する。鳥越氏が勝てば、安倍政権の屋台骨にひびが入る。小池氏が勝とうものなら、さらにひびは大きい。民進党も代表選を機に間違いなく分裂騒動に発展する。増田氏が勝っても、辛勝なら自民党内にしこりが残り、民進も同様にしこりが残る。もっとも国政に影響しないのは増田氏の圧勝だが、小池氏が下りない限り今回ばかりはそうはならないだろう。衆議院の解散時期が早まるだけである。

 選挙のあり方を根底から変えないと、国民生活と縁遠い政治がいつまでも続くことになる。被選挙権を下げずに選挙権だけ下げる姑息な手段を講じてでも憲法を変えようと目論む将軍気取りの安倍首相にとって、暮らしは二の次三の次であることを国民はもっと自覚すべきだ。その意味において都知事選はもはや対岸の火事でないことだけは確かだ。

コメント (1)
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