4月の消費税値上げを控え、企業の戦々恐々ぶりが痛々しい。値上げならぬ値下げを断行し、なんとか売り上げダウンを阻止しようとする企業が後を絶たない。消費者にとっては値下げは大歓迎といいたいところだが、一度ぎっちり締めた財布のひもはそう簡単には緩まない。必要なもの以外は手を出さないという生活防衛は、牛丼が値下げしたからといってすぐ飛びつくほど軟弱ではない。結局、苦し紛れの値下げで売上死守を目論む企業のアテは外れ、日本経済は一気に冷え込む。
つまり、国民の所得が伸びない中での増税など、国民にとっても、企業にとっても、ひいては胴元である国にとってもいいことは何一つないということだ。
つまり、国民の所得が伸びない中での増税など、国民にとっても、企業にとっても、ひいては胴元である国にとってもいいことは何一つないということだ。