札幌市の2026冬季五輪招致には、道民としてむかっ腹が立った。
「子供に夢と希望を」など即席感丸出しの招致理由に、施政の行き詰まりがもろにあらわれている。結局は都市基盤整備を一通り終えてやることがなくなった施政者側が、将来展望が開けないことから、来年の市長選をはじめとする統一地方選対策として、五輪招致をぶち上げ、無策ぶりをごまかそうとしているだけじゃないのか。
冬季五輪は2018年の韓国のピョンチャンに続いて、2022年も中国とカザフスタンが立候補しており、2大会連続でアジア大陸での開催となる可能性があり、まして2020年には東京五輪が開催されるだけに、札幌での五輪開催は極めて可能性が低い。にもかかわらず、招致に名乗りを上げたのは、はなから落選どころか招致断念を想定して、一定期間、バカ騒ぎをして国内外に札幌をPRすると同時に、決め手に欠く市政をごまかしたいだけの話ではないのか。
開催にかかる莫大な費用のみならず、招致費用だけでもカネのかかる話である。実際には開催の目が殆どないにもかかわらず、市民の目をごまかすために市議会が招致を表明するなど、バカにするにも程があるというモノだ。
道民として恥ずかしく、腹立たしい限りである。