日本ダービーは何故か馬券を取ったレースより、外したレースの方が圧倒的に記憶に残っている。
2400mを逃げ切ったアイネスフージンに期せずして巻き起こった中野コール、記憶にある限りでは競馬場でコールが起こったのは初めてだったはず。
無敗で皐月賞、ダービーと楽勝したトウカイテイオーを見たときは、三冠は確実だと思った。父ルドルフよりも強いと思えた瞬間だった。
スパルタ戸崎厩舎ここにありと周囲をうならせた、坂路の申し子ミホノブルボンの逃げ切りも圧巻だった。
ナリタブライアンに至っては、まさに怪物と脱帽するしかなかった。
一方、馬券を取ったレースの記憶は、シンボリルドルフだが、勝ったルドルフより、2着に粘った大崎昭一のスズマッハの方が記憶に残っている。
フサイチコンコルドはvでしか見ていない。ゴルフ帰りに車のラジオで結果を聞き、えっ勝ったの?てな具合いだ。
それにしても、最近の記憶より、昔の記憶の方が圧倒的に鮮明に残っている。ディープ、ドゥラメンテ、オルフェも強かったし、直近でコントレイルも圧巻だった。しかし、何故かレースの記憶はあっても感情がない。年を重ね脳内のハードディスクがすでに満タンになっていて、感動の保存ができなくなりつつあるのかもしれない。
もう感動が記憶されないのか、これはやばい。まだまだ、感動したいし、感動を記憶にとどめたい。
福永が3連覇! 武が7度目のダービー制覇! 武史が昨年のリベンジ! 菅原明良がニャンコポンでダービージョッキーに! ルメがオークスに続いてダービーも大外からV! マテンロウオリオンが祖父の偉業を再現!
一番泣けそうなのは、一番可能性が低そうだが、武史が勝った時かもしれない。