東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

滾血録 vol.2

2017年09月25日 14時42分24秒 | レース反省

4年ヨンナナクルーの中田です。秋イン予選が終わりました。

リザルトは以下の通りです。見やすいリザルトをあげる方法が分からないので分かる人は教えてください。

 

(関東学連HP

https://kantogakurenyacht.jimdo.com/%E6%88%90%E7%B8%BE%E8%A1%A8/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%97%E5%B9%B4/)

470に関していえば、1日目1R目は北の強風、のち安全確保のため一度ハーバーバックした後再出艇して北の中風の中で2R目。2日目は風待ちのあと南の微風の中でなんとか3レースを行うといったコンディションでした。

 

いいところ、悪いところのよくわかったレガッタでした。

いいところは、しくじりスタートでもシングルで帰ってこられるだけのスピードをどの風域でも3艇とも安定して持っていること。これは春イン予選では20,30番台をとってしまうこともあったことから比べると圧倒的に成長していると自信をもっていえる部分です。少し話がずれますが4357に関していえば2週間ほど前に、エポキシでふさいでいた船底の穴に木栓を打ち込んでバウハッチ、及びセンターケース下に侵入するビルジをブロックすることに成功、また古くなっていたベーラーも取り換え船内のビルジも除去して以降、スピードに大幅な改善が見られました。一度しっかり走るようになると、調子が悪い時に『どこが悪いのだろう?』とチェックして修正する、ということができるようになり、セールトリムの精度があがっているのを実感しています。春イン時点では正直トップフィニッシュなど考えられませんでした。4357、ほんといい船です。いい船に乗るの大事。

 

悪いところは言うまでもなく、4つ文字をつけたこと。文字をつけてはいけないことに艇数は関係ありませんが、今回は文字一つで66点がつくレースで、最終レース3艇がBFDをつけたあとは、予選通過も厳しいかもしれないと思いました。3艇だけ並んでスピンを張って帰りながら、いろいろと考えました。これで決勝にも行けなかったら、本当にそこまでの実力であったんだなと。1日目の単純なスタボポートのケースすらも防げない判断力、ブラックフラッグで絶対に前に出てはいけないということを本当に理解していないからこそのリコール、それを防ぐための言葉を小松さんは本当に何十回もかけてくれていたのに、それをすべて聞き流していたのだと。幸いなことに予選は突破したわけですが、誤解を恐れず言えば、今回4つ文字をつけて「良かった」。かなりの微風だったわけですが、これで第4レース終わった後にAPAでハーバーバックしていたら、チーム内の危険の火種に気づくことができないまま決勝に臨んでいただろうと思います。スナイプチームなどは、江の島スナイプで文字を付けて以降ラインを見るトレーニングを集中的に行い、昨日の最終レースでブラックが揚がった後は、一位通過は捨てていいからとにかく読まれるな、という話を全員で共有していたそうです。その結果として、16艇が読まれたスタートで1艇も出ていない。決勝まで2週間ですが、470チームとして意識すべき点が明確になりました。

 

昨日の着艇後ミーティングで小松さんがおっしゃった、「もう一個突き抜けて、みんなにロケットマンのように飛んでいってほしいんだ」という言葉が凄く胸にきました。

 

あと2週間、成長します。