東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

あっという間に

2020年10月31日 19時35分00秒 | 引退ブログ


お久しぶりです。

4年マネージャーの松島です。


年始の意気込みブログを書いた1月からあっという間に月日が経ち、今や引退ブログを書いて居ることに正直まだ実感が湧きません。


2年から土曜授業が始まったり、学内のボランティアサークルの幹部を務めたことで、ヨット部に十分な時間が割けない時期もありました。

やっと4年生では、土曜授業や幹部も終わり、集大成として悔いのない1年にしようと思っていた矢先に、新型コロナウイルスが蔓延し活動自粛期間が続きました


今年は、当たり前が当たり前でないことを痛感させられた1年間でありました。


私は、マネージャーという立場は始めてでしたが、この4年間多くのことを考え学ぶことが出来た貴重な時間でした。


今回は、特に思ったことを2つ紹介します。

1つ目は、「マネージャーの在り方」について考えさせられました。

この4年間楽しいこともたくさんありましたが、思い悩むこともありました。


選手は成長が成績として残るため、やりがいを感じることができますが、マネージャーの仕事は形に残りにくく、自らの成長を感じられずもどかしい時期がありました。

特に私は、陸マネージャーだったため、真冬に海で凍える選手を見て温かい飲み物を渡したり、悩んでいる選手がいてもただ見守ることしかできませんでした。

また、自分自身がヨットに乗った経験がないため、何も的確なアドバイスもできないため、マネージャーって何だろうって考えることが多くありました。

真に支えるマネージャーって何だろう?


まずは、少しでも食事の時間だけでもリラックスしてほしいと思い、選手の好みに合わせるなど工夫をしました。


この4年間様々な試合をしていく中で、選手と喜怒哀楽を共にしていたこと気付きました。

マネージャー・プレイヤーという名は違っても、掲げた目標に向かって様々な形で、目指すことには変わりないと思います。

だからこそ、選手が喜んでいたら私も嬉しいし、悔しんでいたら私も心が痛みます。


今年は、ほとんど活動ができず、応援も直接海に行くことが出来ませんでした。悔しい、悲しいという気持ちと共に、何もできなかったなという不甲斐ない気持ちもあります。


しかし、プレイヤーはこんな時期でも最後まで突き進んでいる姿が本当にかっこよく素敵でした。


2つ目は、「マネージャー業」について考えさせらました。

私たちの代のマネージャーから多く入ったことで、1人がする仕事が少なくなり、手持ち無沙汰になってしまいました。しかし、多かったからこそ食事作り以外にもマネージャー業の幅が広がり、海マネージャーや小網代に派遣することが出来ました。それを試行錯誤し、提案してくださった先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。

同期マネージャーが多いからこそ、たくさん一緒に笑い合い、支えあったことで私にとって誰一人欠けてはならない存在になりました。

今や立派な海マネージャー・陸マネージャーの後輩がおり、今後の活躍がさらに楽しみです。


このヨット部の経験から、「多様な価値観を認め合い、大切に想う気持ち」と「自分にできることを考え自ら環境を変える」ことの大切さを学びました。


このような実り多き学びができたのもヨット部に所属したからこそだと常々感じます。

いつも一生懸命目標に向かって突き進んでいるプレイヤーの元で、マネージャーとして活動できたことにとても幸せです。

特に、みんなのきらきらな目と素敵な笑顔が好きでした。

ヨット部に入部するきっかけになった先輩には感謝しかありません。


「温かい優しさ」に触れ、助けられた4年間でもありました。

ポンコツな私をいつも助けてくれた先輩、同期、後輩には感謝をしてもしきれません。

支える立場の私が逆にいつも誰かに支えられていたと実感しています。


最後に、こんなにも楽しく素敵な経験ができたのはLBの皆様のご支援があったからです。ブログでの御礼になってしまいますが、心から感謝申し上げます。


長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。

早くコロナが収束し、部員のみんなが生き生きと部活動ができることを祈っています。

今後は、LBの立場として陰ながら部員の活躍を応援していけたらなと思います。

この4年間、私に携わってくださった全ての方にこの場をお借りし、感謝申し上げます。



マネージャー  松島 優季