ブログの指名はなかったのですが、自分にとって忘れられない3日間になったので、率直な感想を留めておくことにしました。
初めての秋インカレは、とにかくしんどくて長いレガッタでした。
尊敬している4年生の引退がかかっているだけでかなりプレッシャーを感じていて、万が一僕のミスが命取りになって調さんを引退させてしまったらどうしようという不安も常にあって、その上オープニングレースでUFD2つという十字架を背負って、もっと楽なレース展開を予測していただけにその落差はかなり大きくて・・・。
これだけ練習してきたのにヨットの神様は何て無慈悲なのだろうと、初日の夜は布団の中でずっと考えてました。
絶対に挽回しないといけない2日目は、1.5ピンから2ピンの強風で、どんなに間違っても沈するようなことがあってはならないし、大きく叩くことはもう許されないし、心身がすり減りました。レースが終わるたびに安堵と緊張で泣きそうでした。ちょっと泣いてました。
工藤さんが、チームをなんとか前向きにさせようと、海上で必死に声をかけてくれて、レース前にみんなで必ず深呼吸をして、平常心を保てるようにしてくれました。その時、東大の470チームはなんて精神的に、人間的に強いのだろうと思ったし、このチームの一員でいられることを心底誇りに思えました。実力を出せば挽回できるということは頭でわかっていても、その実力が出せなかったら終わりだと何度も不安に押しつぶされかけましたが、4年生の圧倒的な精神的強さに励まされて、やり切れたと思います。
結果、この470チームで次の舞台に挑戦する機会を得られて、本当にホッとしました。
この秋インを通して、技術的にはそんなに進歩してなかったとしても、1人の選手として、この局面を乗り越えたことを自信にして、琵琶湖に臨みたいです。
自然が相手のスポーツで、自分達が文字2つを挽回するところまできっちりレース数を与えてくれて、ヨットの神様は本当は優しかったのではと思ったりしました。
夏合宿も秋インカレをもって、ひと段落しました。
新艇4829に乗り始めて、実力が追いつかず、なかなか上手く前を走れず空回りして、しんどかったです。夏合宿一度も休まず、オフの日も自主練してとにかく頑張ってはきましたが、それもヨットが楽しいからというより、自分への自信の無さやチームの足を引っ張ってはいけないという不安から来る一種の禁断症状のようなものでした。
六大学戦の初日、その成果の片鱗が見え隠れしたものの、この秋インで発揮することはできなかったです。あと3週間でなんとか形にして、全日本で必ず、悔いなく終われるよう、今まで以上に努力しようと思ってます。
本来、今年のチームはボーダー争いをするような実力ではないです。次こそ、東大3艇の本領発揮といきたいです。
文字通りヨットしかやらない夏でしたが、捨てたもんじゃないな。
みんな、秋インがドラマだとか、ドキュメンタリーだとか言ってますが、本当のクライマックスを琵琶湖で見せられるように明日から頑張って参ります。
サポートしてくれたみんな、応援してくださった皆様に、心から感謝しています。
松尾一輝