東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

秋インは辛いよ

2022年10月14日 21時06分16秒 | 2022秋イン
3年470クルーの松尾一輝です。
ブログの指名はなかったのですが、自分にとって忘れられない3日間になったので、率直な感想を留めておくことにしました。


初めての秋インカレは、とにかくしんどくて長いレガッタでした。

尊敬している4年生の引退がかかっているだけでかなりプレッシャーを感じていて、万が一僕のミスが命取りになって調さんを引退させてしまったらどうしようという不安も常にあって、その上オープニングレースでUFD2つという十字架を背負って、もっと楽なレース展開を予測していただけにその落差はかなり大きくて・・・。
これだけ練習してきたのにヨットの神様は何て無慈悲なのだろうと、初日の夜は布団の中でずっと考えてました。

絶対に挽回しないといけない2日目は、1.5ピンから2ピンの強風で、どんなに間違っても沈するようなことがあってはならないし、大きく叩くことはもう許されないし、心身がすり減りました。レースが終わるたびに安堵と緊張で泣きそうでした。ちょっと泣いてました。

工藤さんが、チームをなんとか前向きにさせようと、海上で必死に声をかけてくれて、レース前にみんなで必ず深呼吸をして、平常心を保てるようにしてくれました。その時、東大の470チームはなんて精神的に、人間的に強いのだろうと思ったし、このチームの一員でいられることを心底誇りに思えました。実力を出せば挽回できるということは頭でわかっていても、その実力が出せなかったら終わりだと何度も不安に押しつぶされかけましたが、4年生の圧倒的な精神的強さに励まされて、やり切れたと思います。

結果、この470チームで次の舞台に挑戦する機会を得られて、本当にホッとしました。
この秋インを通して、技術的にはそんなに進歩してなかったとしても、1人の選手として、この局面を乗り越えたことを自信にして、琵琶湖に臨みたいです。

自然が相手のスポーツで、自分達が文字2つを挽回するところまできっちりレース数を与えてくれて、ヨットの神様は本当は優しかったのではと思ったりしました。

夏合宿も秋インカレをもって、ひと段落しました。
新艇4829に乗り始めて、実力が追いつかず、なかなか上手く前を走れず空回りして、しんどかったです。夏合宿一度も休まず、オフの日も自主練してとにかく頑張ってはきましたが、それもヨットが楽しいからというより、自分への自信の無さやチームの足を引っ張ってはいけないという不安から来る一種の禁断症状のようなものでした。
六大学戦の初日、その成果の片鱗が見え隠れしたものの、この秋インで発揮することはできなかったです。あと3週間でなんとか形にして、全日本で必ず、悔いなく終われるよう、今まで以上に努力しようと思ってます。
本来、今年のチームはボーダー争いをするような実力ではないです。次こそ、東大3艇の本領発揮といきたいです。

文字通りヨットしかやらない夏でしたが、捨てたもんじゃないな。

みんな、秋インがドラマだとか、ドキュメンタリーだとか言ってますが、本当のクライマックスを琵琶湖で見せられるように明日から頑張って参ります。

サポートしてくれたみんな、応援してくださった皆様に、心から感謝しています。

松尾一輝

秋インというのはロックだぜ!

2022年10月14日 20時58分33秒 | 2022秋イン
皆さま、お久しぶりです。
3年スナイプスキッパーの大野です。
いつもお世話になっております。

本当は2週間前にブログ指名されていたのですが、秋イン決勝前の緊張で何を書けばいいか分からず時間が過ぎてしまいました。


今年も10月8日から10日にかけて葉山新港では全日本インカレ出場をかけて秋イン決勝が行われました。

4年生の引退がかかる秋イン決勝は今年で3回目の経験とはいえど、やはりあの緊張感は慣れるものではなかったです。
今秋インを終えて振り返ると、決勝2日目は僕のヨット人生の中でもタフな1日でした。(精神的にも身体的にも)

僕は秋イン決勝前から自分のせいで4年生が引退するんじゃないかという不安に苛まれていました。
実際秋イン初日もスタートなど攻めるところで攻めれず、3レース目にはビリを取る始末でした。

初日終了時点で9位と8点差の8位。

一つでも横文字を取れば秋イン敗退が確定する状況の中、緊張で眠れぬ夜が明けた2日目最初の第4レースで事件が起きました。

下1スタートを決めてコースがうまくいき、1上へ近づくと自艇はシングル順位の光景でした。
他2艇も15番前後くらいだからこのレースで全日本に大きく近づくと思った矢先、
欲が出てゾーン内タックをしてプロテストをかけられてしまいました。

そのまま艇団に飲み込まれながら複数のケースも重なり、羽生結弦選手にも負けない4回転アクセルを決めました…




僕のせいでチームが負ける。




そう脳裏によぎって頭が真っ白になりました。
第4レースはもうずっと来年のことを考えていました。


戦犯をやらかした僕がチームリーダーをやって皆はついてくるのかなあ etc



気持ちを切り替えて次のレースに挑むもまた大失敗。もはや第5レースの記憶はありません。

メンタルはボロボロだったところで矢野さん采配により、配艇を大野/大根田、古山/Q太郎に変更しました。

一緒に乗って最初に大根田さんに声をかけられたのは





「お前なら絶対に走る」




僕はこの人をスナイプチームリーダーと認めたことはこの一年間ほとんどありませんでした。
僕の方がもっと良いチームリーダーになれるはずと考えていました。

そのくせ決勝で全く走らない自分に勇気づける言葉をかけてくれたことに思わず涙を流してしまいました。

この人のためなら頑張ろうと思った次のレース、
31308と一緒に下ピンでスタートした後タックすると、明らかに2艇でダントツトップの見た目になってました。

長いポートタックを西尾紅葉と一緒に並走する中で、



「集中!集中!」





と上の31308から声が聞こえてきました。

今までこの数か月間、今年のスナイプチームはバラバラだと思ってた。
レギュラー3艇が自分たちのことしか考えてないチームだと思ってた。
しかし、そんな下らないことを考えていたのは自分だけだったことに気付き、はじめてチームとして戦っていることを実感しました。
そしてまた涙、涙、、、、、

そのまま308がトップフィニッシュを決め、僕たち418も3位でフィニッシュすることができました。

古山さんとQちゃんもフィニッシュした後で自分のことのように喜んでくれました。


今思い返せば、秋イン決勝で僕はチームのみんなにおんぶにだっこ状態でした。

フィニッシュしたら毎回励ましたくれる矢野さんや千田ちゃん、中静。
順位を叩いても笑顔を絶やさず疾風で慰めてくれる大吾さん、弘輝、今川。
不甲斐ない成績で帰って来てもサポートしてくれる神田や新入生ズ、マネージャーの子達。


矢野さんにいつも言われるように、自分の精神的弱さから皆に迷惑を欠けてしまった。

あと普通に技術としてもまだ決勝で戦っていけるレベルじゃありませんでした。
まだまだ全日本どころか関東レベルでもないのは間違いありませんでした。

正直、今回の全日本インカレは308と494に連れていってもらっただけ。
もちろん足手まといでも全日本インカレに出れることがどれだけ幸せなことか。


秋インは自分として不甲斐ない結果で終わってしまいましたが、東大チームの皆で繋いだ全日本インカレという絶好のステージが僕たちには用意されています。

もう失うものはない以上、もっと積極的に、そして楽しんで残り半月を過ごしていきたい所存です。


まだまだ2022年スナイプチームの旅は続くので応援のほどよろしくお願いいたします。

大野達也


最強の海の男

2022年10月14日 20時35分35秒 | 2022秋イン
お世話になっております。1年470クルーの槇枝です。
先日行われた関東秋インカレ決勝の振り返りをさせていただきます。

私は、3日間とも陸上でたまやのサポートをしていました。レギュラーの先輩のかっこいい出艇を見送った後は、ひたすら陸上で先輩方が良い順位で回航するのを祈りました。

夏休み後半は、葉山で乗艇機会をいただきつつも、上位艇の練習サポートがメインだったので、先輩方の様子をレスキューからずっとながめていました。他大合同コース練で、ライトブルースピンが前を走ってくるのを見て、小松さんが「十数年見られなかった景色だなあ」とおっしゃられていたのが印象的でした。スナイプも。もうこれはいける。一年生ながら、そう確信しました。

1Rスタートでまさかの東大UFD二艇。たまやをやってはじめて文字の重みを実感しました。1日目は笑顔が少なかった気がします。得点的にも精神的にも辛い状況だったと思います。しかし2R以降で見事に巻き返し、全日本出場決定。誠にドラマチックな展開を見させていただきました。逆転勝利ほど最高なものはないですね。たまやながら、勝利の瞬間に立ち会えて幸せです。

気づけば四年生引退まであと一ヶ月。その前に、最強の四年生から学ばなければならないことが山積であることに気づき、焦り始めました。先輩の全てを目に焼き付けて、真似する。先輩方のように強くなりたいです。また、引き続き全日本まで全力サポートでいきたいと思います。それでは失礼します。

1年 槇枝大祐

一歩一歩前へ

2022年10月14日 20時35分35秒 | 2022秋イン
お世話になっております。4年スナイプリーダーの大根田です。
先週末に行われた秋季関東学生ヨット選手権について振り返らせていただきます。

スナイプ級
31308 西尾/山村 11-38-11-12-14-1-5-11 103点 9位
31494 古山/大根田・柳澤 17-29-21-16-11-31-30-16 171点 21位
31418 大野/柳澤・大根田 27-13-45-DSQ-31-3-16-39 220点 29位
(6.7Rのみ古山/柳澤、大野/大根田)
1位 早稲田大学 179点
2位 日本大学 272点
3位 中央大学 285点
4位 慶應義塾大学 398点
5位 立教大学 462点
6位 東京大学 494点
7位 東京工業大学 525点
8位 法政大学 531点

総合成績
1位 早稲田大学 332点
2位 日本大学 432点
3位 中央大学 558点
4位 慶應義塾大学 642点
5位 東京大学 1045点
6位 明治大学 1121点

まず、秋インカレ決勝を振り返る前に、秋季六大学戦について触れないといけません。
スナイプとしての結果は6位。最下位でした。実力的には絶対にビリになるはずがないと確信していたのに。まさかビリになるとは思っていませんでした。最終レースを目前に2位になったと伝えられ、変な緊張が走りました。普段通りのレース展開ができなくなっていました。某他大学の同期に言われた下を見始めたらダメという言葉の意味を実感しました。
これから秋イン決勝まで、メンタルについて考え尽くしました。

答えは単純でした。『ただ、目の前の1艇1艇を抜いていくだけ』。変なことをせずにこれを実践していけば、実力通りの結果がでる。そのための準備をチームでしないといけないし、みんながこの意識をもたないといけない。とにかくこれをみんなに伝え、サポートチームと話してそれができる環境を整えようとしました。

こうして迎えた秋インカレ決勝。自分個人としてはこれを割と実践できたのかなと思います。サポート体制が完璧でした。自分は余計なことを考えずに、目の前のレースに集中できていました。結果としては大崩しすることなく、ノーケースノートラブルで終えられました。
その一方で、攻め時で攻めきれないといった反省もありました。特にスタート。練習では決まることが多かったスタートもインカレの緊張感の中で思いきってバウを出せなかった。8Rやってスタートが決まったのは2,3本だったかなと思います。この冷静な勇気を出せればもう少し前で安定して帰ってこれたかなと思います。

他2艇もまだまだ反省があったと思います。インカレという緊張感の中で普段通りのセーリングをするのがどれだけ難しいか。特に後輩たちは自分たちの引退がかかっているということで余計なプレッシャーがかかってしまったと思います。なかなか良い結果が残せず、悔しい思いをしたペアもあったと思います。チームの結果としても悔しいものではあったけど、秋インはあくまで通過点です。今回のレースを次に生かしていきたいと思います。

さて、いよいよ次は全日本です。自分たちの目標はスナイプ級優勝、総合入賞です。
すごく高い目標ではありますが、実現できないわけではないと思います。この1年間でこの目標を掲げられるだけの実力はついてきたと思います。あとはその実力を発揮し切る。誰もが緊張してしまう大会です。少しでも守りに入ったら絶対に目標は達成できません。攻め時はしっかり攻める。これをチーム全体でできた時に目標は達成できると思います。残り1ヶ月弱頑張っていきます。

最後になりますが、応援に駆けつけてくださったLBの皆様、協賛企業の皆様、そして自分たちを支えてくれた大吾をはじめとするサポートメンバー、マネージャーのみんな本当にありがとうございました。もっともっといい景色を琵琶湖では見せたいと思います。最後まで一緒に走り切りましょう。

スナイプリーダー兼副将 大根田智也

ら・ら・ら/大黒摩季

2022年10月14日 20時14分07秒 | 2022秋イン
「ら・ら・ら」は今大会のテーマソングでした。
全日本インカレのテーマソングは「雨あがりの夜空に」に決定いたしました。

4年スナイプスキッパーの古山です。

10/8-10に関東秋インカレ決勝が行われました。

以下スナイプのリザルトです。

31308 西尾/山村 11-38-11-12-14-1-5-11 103点
31494 古山/大根田・柳澤 17-29-21-16-11-31-30-16 171点
31418 大野/柳澤・大根田 27-13-45-DSQ-31-3-16-39 220点

1位 早稲田大学 179点
2位 日本大学 272点
3位 中央大学 285点
4位 慶應義塾大学 398点
5位 立教大学 462点
6位 東京大学 494点
7位 東京工業大学 525点
8位 法政大学 531点

無事琵琶湖にいけます。

前日は土砂降り北風ど強風の中、夕方ごろに合宿所にやってきてセールの梱包、レスキューボートに積むものの準備をしました。

そして、気合を入れにステーキハウスタワラへ行き、ステーキとハンバーグを爆食いしました。
腹がはち切れるほど食った後のホットコーヒーは格別でした。

22時に消灯です。
工藤くんは興奮状態で、高原くんと明日の朝からの流れを話し合っていました。
僕はamazon prime videoでバトル・ロワイアルを少しだけ見て、心を落ち着かせてから寝ました。


初日、風はオンデッキから少しハイクアウトくらいの北風、たしか。
そして北風のくせに波が気になる。


2Rは10番代のはずだったかが、最後のランニングでなぜかスピードが激遅で、並走してた船と分離し、後ろで上り目で走ってた船に抜かされ、ノージャイ艇にも抜かれた。ちなみに藻はその時見たけどついてなかった。その後のレースにはスピードは元通りになっていた。いまだにわからない。

3RこなしてAPA

この時点で8位。
先週の6大戦を終えて思った通り僅差の戦い。

その日のMTGはとにかく明日に向けて何ができるかを話し合った。
明日はボートスピードでアドバンテージが出てくる強風だから、今日は耐えたことにして、明日頑張ろうということで締め括られた。

夜はゆったりと過ごした。

工藤くんは昨日よりも大きめの声で明日やるべきことを確認していた。

この日はFODで古畑任三郎を見て、心を落ち着かせてから寝た。
バトル・ロワイアルでは落ち着けないのではないかと思ったからだ。


二日目
予報通り8mくらいの北風が吹いている。
昨日よりも10分シュッテイが早まった。

この日は31418がなかなかノってこない。
4Rで回りまくったらしい大野くんが号泣していた。
おおねだと励ました。
ドラマで言ったら、この後418は覚醒するはずだと大根田と話してこのレースでは乗員交代せず。
しかし5Rでもあまり振るわない。
それをカバーするだけの順位を自分が稼げていない。

6Rから乗員交代し、31418大野大根田、31494古山柳澤となった。
この采配が当たった。

308、418が1上ワンツーで回航。自分は後ろの方にいたが、これを見て喜びつつ、目の前の1艇ずつを抜いていこうと気合いをいれる。

このレースで点数差が開いた。

そして7Rでも308、418が1上2、3位とかで回航。(後ろすぎてよく見えなかった)
ウキウキして、上マークに近づいていくが、異変を感じとる。後ろに3艇しかいなかっった。

逆に平常心だった。

フリーで抜かしつつ、2上で左に大きく展開。左奥のブローを掴む。
2下では、上り合いしていく集団を横目にしっかりとランニングを走り、30番くらいでフィニッシュ。
うんちだけど、3艇合計でみたら、この2Rで大きく差を開くことができた。

二日目終了時点で、6位。5位と確か十数点差だった。

この日は他艇に審問があった。かなり夜遅くまで、続いていて、仲間が帰ってくる頃には、僕は合宿所で気絶しかけていた。
やっぱ審問ってやるもんじゃないなと思った。

明日の予報は南風爆風。だけど午前1Rはできそうだ。気持ちを切らさずに、5位を目指して、この日は何も見ずに眠りについた。

三日目。朝は北風で、南風に変わるまでシュッテイをまつという情報を入手したが、南のそよ風が入り始め時間通りにシュッテイした。
しかし風は安定せず1時間くらい風まちをした。

レスキューボートと、もしかしたら片ブレとかになるかもしれないとか話してた。
風まち中の間は、雲の動きや風の入りを観察していた。
割と風が上がってきたところで、やりそうだと思い、走りを確認しつつ、風の調査に入る。

8R。二度のゼネリコ。ヒリヒリする。黒色旗の中スタートが成立。今大会最低のスタートを決めた。なんとかフレッシュを掴んで走る。真ん中にいた。

途中土砂降りの雨が降り出した。バースの手すりに置きっぱにしたスマホのことを思い出して心配になる。
雨はすぐに止んだが、右しか勝たん海面だった。
右からゲインを確定しにくる艇団の後ろを通る。
風はさらに右に触れてゲイン。
10番代で回航。
少し落として、フィニッシュ。
振り返ってみると、結構白波が立っていた。
順位は変わらず6位で幕を閉じた。


ハーバーバックの間、1年前を思い出していた。
あの日は圧倒的敗北で、上の空で曳航されていたと思う。
ひとまず安心した。


1週間前の六大学戦、僅差でありつつも最下位に終わり、インカレは上位入賞もできるかもしれないが、全日本に行けないかもしれないと1週間震えた。
いずれにせよ胃のキリキリするような接戦になると思っていた。


全日本では高みを目指していきたい。


サポートしてくれた皆さん、誠にありがとうございました。
大吾くんは(二日目夜に寝落ちしたため)次の日朝5時くらいに起きて、せっせと物の準備をしてくれていました。
陸で点数計算してくれていたみんなにも、全日本ではもっと楽しんでもらえるようなレースをお届けできるようにがんばります。

そしてハーバーにお越しくださった、保護者やLBの方々、誠にありがとうございました。




湖でのヨットを楽しんできます。














チーム東大

2022年10月14日 19時08分00秒 | レース反省

ディンギー班主将の調です。

秋インカレの振り返りをさせていただきます。


まずは、大会を運営して下さった皆様ありがとうございました。

結果として8レース、一つのレースとして不満の残るものはなく、決勝の舞台に相応しい素晴らしいレガッタになったと思います。


また、ハーバーに足を運び、応援して下さったLB、保護者、協賛企業の皆様、ありがとうございました。

大会中は、本当に多くの方に応援に来ていただきました。全日本では皆様の期待に120%応えるレースをしたいと思います。

更に今年は、昨年に続く470新艇、そして待望のニューセールを購入させていただきました。

こうした手厚いご支援が結んだ結果であり、まさに関係者全て含めたチーム東大で掴んだ総合入賞だと思います。本当にありがとうございます。


そして、サポートをしてくれたチームのみんな、本当にありがとう。

マネージャー、陸メンバー、レスキューボートまでみんなが一丸となって完璧に支えてくれました。


授業が始まった平日の、練習に数人しかいない時でも朝昼晩ご飯が用意されていたし、海から上がったら常に間食を用意してくれました。

一年生も、1日に動画を何十本も撮って全部送ってくれて、オフの日にわざわざLINEで送ってくれた時もあった。

レスキュー体制は言うでもなく完璧で、確実に関東一のサポート体制でした。ノウハウはここでは記しませんが、是非引き継いでいってほしい。

サポートのみんなが、「レースメンバーがレースに100%集中できる環境」を見事に実現してくれた。全日本もチーム一丸となって闘いましょう。宜しくお願いします。



ここまで長くなりましたが、ここからは今レガッタの振り返りをしたいと思います。


今大会は、結論から言えば、非常にしんどい、悔しいレガッタでした。

もともと、今大会の470チームの目標は4位入賞。つまり、春に負けた中央明治明海横国を倒すということ。


合同コース練習の感触からも、強風こそ三強に敵わないものの、得意な中風域ならかなり戦えるなと思っていました。

六大学戦の初日、早慶に勝って首位で折り返し、2日目崩しつつも明治に勝って3位入賞したことも僕らの自信になっていた。


そして始まった秋インカレ、第一レース。まさかの2艇リコール。

そうでなくても叩いていたレースで、レスキューに「お前以外点数がついてないぞ」と言われ、かなり気が動転した。信じたくなくて3回くらい聞き直した。


落ち着いてレースこなせばいけるはずやと言い聞かせつつ、今までで一番焦っている自分がいた。

その焦りともう絶対に叩けないという恐怖が視野を狭くし、第2レース、2回プロテストをかけられる。イチャモンに近いものだったが、ライバル校からのプロテストであり、リスクを排するために計4回転。結局16番フィニッシュ。


3レース目、左サイドに強いブローが入る展開で、自艇こそシングルだったが、他2艇は右で爆死。ここでAPA


着艇後点数を確認すると、8位まで33点、7位まで38点の10位。本当は春に負けた大学とバチバチ戦っているはずが、ボーダー付近で点数と睨めっこする展開になってしまった。


弱気は敵だと思い、全体MTGでは出来るだけ明るく、盛り上げようと振る舞った。

それでも正直、初日の夜は、本当にいけるのか?と弱気が出てきそうにもなった。

そんな自分の横で、楽しそうに古畑任三郎を鑑賞してる古山と大吾と西尾を見て、少し元気が出てきた。


2日目の朝、小松さんがMTGで、「知らない人は、東大はもう終わったと思っている。それを跳ね返すには前を向くしかないんだ」と言った。

N田恵さんにも、「東大、意気込みすぎじゃないですかぁ?」と言われた(らしい)

そう思われてるのかと思うと、やるっきゃねぇと燃えてきた。


そうして始まった2日目は、非常にしんどかった。スタートで引き込めなかった。こういう精神状態の中で、絶対に出ないけどバウを出せるスタートを決められる実力がなかった。毎回追い上げる展開を強いられた。

3年生の松尾や丸山にもボーダー争い即ち引退が懸かっているというしんどさを背負わせてしまい、申し訳なかった。それでも、彼らは常にその重圧を一緒に背負って戦ってくれて、そのことが本当に頼もしかった。

とにかく懸命に4レースやって帰ったら、下と20点差の7位に浮上していた。スナイプも死闘を繰り広げて、総合は5位だった。


最終日。1レース。絶対に、次に繋がるような、一番良いレースにしようと意気込んだが、それでも14位フィニッシュだった。

総合5位は嬉しかったが、自分達の結果には全く満足できなかった。夏あんなに頑張ったのに結果はこうなのかと悔しかった。陸で待っているみんなに申し訳ないと思った。


そんな気持ちで着艇したら、色んな人に祝福された。

全日本に繋げられたこと、総合入賞したことを、みんなが本気で喜んでくれており、そのことが本当に嬉しくて、頑張りが少し報われたような気持ちがした。

そして、この悔しさを晴らす舞台がまだあることが幸せだと思えたし、自分も、観ている人も、もっともっとワクワクするようなレースをしたいと思った。



僕らの代の目標は全日本総合6位入賞。


秋インカレは、過ぎてしまえば、水域予選、通過点に過ぎません。

今年のチームを知ってるみんななら、誰一人としてこの結果に満足していないはず。


琵琶湖で、全員で入賞を掴み取りたい。

あと1ヶ月、全員で頑張ろう。



東京大学運動会ヨット部 主将 調亮太郎




シン・日曜劇場

2022年10月14日 18時45分00秒 | レース反省

お世話になっております。2年スナイプスキッパーの中静です。


長いようで短く、でもやっぱり長かった夏合宿が終わり、学校生活が再開しました。

久しぶりの駒場キャンパスには銀杏の香りが漂っており、秋の到来を感じるとともに、くさいな、やめてほしいな、と思いました。


さて、10/8(土)〜10/10(月)に行われました関東インカレ決勝の振り返りをさせていただきます。自分は海上のサポートだったので主にその視点からの感想になります。


この3日間は海で1本の映画をみているようなドラマチックな展開で、緊急、不安、喜び、感動等、色々な感情を味あわせていただきました。


詳細は他の人がブログで書くと思うので割愛させていただきますが、470チームの最下位からの怒涛の追い上げ、スナイプチームの起死回生の乗員交代等どれも涙が出るほど感動しました。


たぶんこのドラマを海で見る人、陸上で見る人、SNSの速報で見る人、全員同じ気持ちだったと思います。スタート前のドキドキやシングル回航した時の喜びを共有できる人たちがいるのは嬉しかったです。

そして僕たちの思いを背負って戦う先輩のことを純粋にかっこいいと思いました。ギリギリの状況で笑顔だったのが印象的でした。

1年後、2年後にあんな風になれるようにヨットに真摯に向き合っていきたいと感じました。



今回、交代要員として海に出させていただき様々な学びと感動を得ましたが、同時に悔しい思いもしました。1日目の軽風ではいつでも交代できるつもりでいましたが、2日目の強風では、自分とレギュラー3艇との実力差が大きく交代という選択肢が全くありませんでした。万が一何かあっても安心して任せられる交代要員がいないことは先輩方の精神的負担になってしまったと思います。


ただ、強風でのボートスピードが自分の1番の課題だということを強く認識できる良い機会になりました。

風が強くてもしっかり前を走れるように、まずはたくさん食べて、筋トレしてZOURYOできるように頑張ります。


それでは失礼します。



2 中静勇輝


ドラマ

2022年10月14日 18時06分17秒 | レース反省

お世話になっております。

二年470スキッパーの安藤です。

 

先週末の三連休に、関東インカレ決勝が行われました。僕としては2回目の秋インです。

三日間にわたるレースを陸から応援していましたが、正直、ドラマを見ているような感じでしたね。野球は台本のないドラマであるみたいな言葉をどっかで聞きましたが、ヨットレースもそうなんでしょう。一番盛り上がったのは二日目でした。サポートボートに乗っている人から電話が来るたびに、ドキドキハラハラしながら聞いていました。法政大や神奈川大と競って競って競りまくって、最終的に両方抜かして7位になった時はもうみんな沸いていました。本当に色々なところで魅せてくれる先輩方です。

もう一つ、3日間の中で、改めて感じたことがあります。それは、ヨット部は本当に大勢の方々から応援していただいているということです。3日間の中で、保護者の方々、lbの方々、さらにはrxjapanの方まで、出艇前の朝早い時間から応援に駆けつけてきてくれました。また、観覧艇にのって海の上から応援して下さったlbの方々もいました。今のヨット部のスローガン「好み好まれる」というチームの一つの表れを見ることができた気がしました。

それだけに、あと1ヶ月足らずでこのチームを作ってきた4年生の先輩方が引退されてしまうことが、悲しいです。こんなにも「好まれている」チームを、東大ヨット部の伝統としていけたらいいなと思います。

 

色々と思ったことを書いてしまいました。読みづらくてすみません。

これからも全日本インカレに向けて、4年生が最高の引退をできるよう、サポート頑張っていく所存です。

これからもどうぞ応援よろしくお願いします。

 

安藤