東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

嵐を呼ぶ男

2023年05月11日 23時31分57秒 | レース反省
お世話になっております。
ディンギー班主将の西尾拓大です。

今回は春インカレの振り返りをしていきたいと思います。

まずは結果からです。

国際470級
4829 吉田/加藤 32点 32位
4791 佐藤/松尾 25点 25位
4692 成相/丸山 28点 28位
合計 85点 11位

国際スナイプ級
31308 西尾/三上 9点 9位
31494 大野/佐藤 22点 22位
31418 中静/神田 15点 15位
合計 46点 5位

総合 131点 6位








二日間で1レースしかできませんでしたが、十分実力が現れた1レースでした。

そんな中、僕個人としては正直に悔しい気持ちと、次への希望が見えた明るい気持ちと複雑な感じでした。

部として、4月から多くのことを抱え込みながら迎えた春インカレ。東大ヨット部としては例年、非常に難しいレースです。というのも、新勧と練習を両立しつつ、春インにのぞみます。

東大ヨット部の強みは部員数の多さです。
それを支えるのが新勧です。なので、僕らにとっては年間行事の中でも新勧は特に重要で、
他大学に比べ新勧に力を入れてきました。

しかし、昨年からチームの実力アップのため、練習の比率をあげました。そして、今年は新勧の質を落とさず、一方で練習に打ち込めるよう、下級生が中心となって様々な改革を起こしてくれました。駒場からの送り迎えや1日中を通した試乗会など、本当にこれは新入生のためになっているのか?、と当たり前となっている慣習を見直し、適宜改善していってくれました。例年と異なることをするというのは、大変な苦労があったと思うし、不安も多かったと思いますが、全力で突き進んでくれているみんなには感謝しかありません。本当にありがとうございます。新勧もいよいよラストスパート。ちょっとでも多くの新入生にヨット・ヨット部の魅力を伝えて、仲間を増やそう!

そんなみんなのお陰で、今年は例年になく練習に打ち込むことができ、自信を持って春インカレを迎えました。

しかし、スナイプが5位、470が11位。今年度の目標の「全日本総合入賞」へまだまだでした。昨年の全日本総合入賞校は、関東でいうなら早稲田、慶應、日大の3大学。

何が原因か。

たった1レースの中に、470とスナイプとを合わせて合計6艇のうち、3艇がレース中に沈。自艇に至っては、上マークのゾーン内タックからの4回転。文字はつかなかったけど、これらで失った点数は計り知れません。

たらればではなく、こういうことをしてしまう、それこそが今の僕の実力出し、チームの実力。

基礎練習不足。ただこの一つに尽きると思います。

また、冬に逆戻り!?と思われるかもしれません。でも、決してそういう訳ではないです。

この前、ある方がヨットレースにおいて重要な5つのことを教えてくれました。
① スピード
② スタート
③ コース
④ 動作
⑤ トレーニング

① から③がレースの勝敗の大半を占める、そして④と⑤が勝敗の最後に現れると。

僕の個人的な感覚的には、あのよくある栄養のバケツのイメージに近い気がします。
えっ、どういうこと?

つまり、バケツの壁面がこの5つの柱でできてて、何か一つだけが特にデカくても、残りの何か一つが小さいだけで、そこから水が漏れる的な。つまり、スピードが誰よりも速くても、コースがめちゃくちゃだったら、最終的な結果はそこに合わさってしまうということ。

代替わり直後は、全てが不完全で、そもそも壁のないようなバケツ。そして、そっから寒い冬を乗り越えて、④の動作の柱を作ってきました。そして、この春で残りの柱をおんなじ水準かそれ以上のとこまで、伸ばしてきました。そして、今僕たちのバケツは④が小さいバケツ。確かに、課題は代替わり直後と一緒かもしれませんが、一周回って同じとこに戻ってきたわけではなくて、一段高いとこに回ってきたんじゃないかと思います。

て言っても、まだまだ小さなバケツ。

これからは、余裕のある動作。混戦時、強風時であっても、確実にそして強みとなるような動作。これこそ、これから取り組みたいと思います。

この分野は地味だし、時間がかかると思います。
その分、絶対裏切られない、頑張れば頑張るほど返ってくる。
エンジン全開で、しかも根気強く頑張ります。

また、今大会もたくさんの人に支えてもらいました。
海リーダーのズーマにいまぽ、陸リーダーのモリサクを初め、それぞれが自分の役割を一生懸命やってくれたからこそ、この1レースにかけて臨めることができました。また、悪天候の中、幅広い年代のLB様が葉山にお越しになって、応援してくださりました。さらには、東大の応援部が葉山港でエールを送ってくださる(コロナの影響でここ3年onlineや駒場で行っていました)など、多くの後押しを頂き、本当にありがとうございました。


振り返れば、代替わり後「どうする!?家康!」ならぬ「どうする!?我ら!」の連続でした。(最近、バレ始めましたが、案外ドラマ好きです。)
どうする!?とんぺい戦!から始まり、
どうする!?六大!
どうする!?新勧!
そのほか、書き切れないほどの「どうする?」と対峙してきました。その度に助けてくれ、時には救い出してくれ、、、
僕の力だけではここまで到達できませんでした。
ご協力して下さった皆様、ありがとうございます。

一方で、これからも、
どうする!?七大!
どうする!?レスキュー!
どうする!?引っ越し!
その他、様々な段取りが「どうする?」だらけです。
先を見通そうとしつつも、明日、明後日のことすら見通せない、

もがき苦しみ、みんなに迷惑いっぱいかけてて、、、

理想の主将にはほど遠いなあ。

そう思いつつも、残された時間はあと半年。僕なりに踏ん張って、頑張りたい。そして楽しみたい。コリずに一緒に突っ走ってくれたら嬉しいな。

それでは、まずは今週末。
どうする?5月祭!
入学してから初めての対面開催。
僕らヨット部も、「マショマロ焼いてみヨット」を出店します。ぜひ足を運んでください。こんがり焼けた部員が、こんがり焼けたマショマロを提供します!

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

ディンギー班主将
西尾拓大


ナイスハイクアウト、おつかれさま。
まだまだ、見たことない景色、これからみていこ


そういえば、、、
タイトルと本文の繋がりは!?
ヒントはこちらからどうぞ!
https://blog.goo.ne.jp/todai_dinghy/e/43b9dfbd3807b67e1e53ea5a85e1eefd
初々しい、、、

あたらしい風

2023年05月11日 22時24分25秒 | 2023春イン
お世話になっております。2年470クルーの槇枝です。

20度越えの半袖日和が続き、海の上でもラッシュガード一枚で過ごす日が多くなってきました。夏到来です。

久しぶりのブログ指名だったので、前回の自分の投稿を読み直しましたが、冬の寒さからみた、夏への憧れが中心だったので、やはり冬は寒かったのかなと思います、、トレーニングや練習に対する目標を意気揚々と綴りましたが、なかなか達成できるものではありませんでした。日大クルーのような肩には程遠いです。

4月に入ってからは新歓シーズン突入により、練習機会は少なくなってしまいましたが、かわいい新入生をおもてなしすることが新鮮で、純粋に試乗会を楽しんでいました。小網代試乗会では、一年ぶりに仰秀とも再会しました。一年間で得た知識で、クルーザーがめちゃくちゃ面白くなりました。また乗りにいきたいです。また、世界の遠藤くんのおかげで小網代では釣りがブームになりました。釣竿欲しい。


私は新歓担当としての仕事で陸にいることも多かったので、体が鈍る一ヶ月になってしまいました。一丁前に新入生にヨット部の魅力を語っているだけの先輩だと思われないように頑張ろうと思います。自主練行きます。船直します。

また、これからは先輩としてのキャラ確立も目指していきたいところです。優しくて、後輩にいじられるくらい距離が近い先輩像が理想です。最近、同期からは怖いと言われるので。


前おきが長くなりましたが、先週末の春インカレの振り返りをさせていただきます。
土曜日は予報通りの強風につき、レースは行われませんでした。レースは行われませんでしたが、応援部の壮行会でモチベーションアップです。前日からレースは行われないだろうという予想は誰にでもできたので、レギュラーメンバーは複雑な心境だったと思います。日曜日も強風雨でしたが、1レースを成立させて春インは終わりました。
470チームは満足できない結果に終わってしまいましたが、一上までの暫定順位が5位?だったことも考えると、あと少しで先輩方の実力通りの結果を出せた気もします。

私は、淡青に乗らせていただきました。インカレの緊張感や空気を味わう初めての機会になりました。本多さんの走り方に対する指示は全然分かりませんでしたが、コースのと振れの考え方を少し教えてくださっただけでも大きな収穫となりました。

春インカレ。しかも赤旗サバイバルコンディションということもあって、昨年の秋インカレとは少し違う雰囲気でしたが、その中でもレスキューに乗って得られたことをいかしていきたいと思います。

これから暑い日が続きます。新入生も続々と入部してくるので、一年生と同じ熱量でヨットしていきたいと思います。それでは失礼いたします。

2年 470クルー 槇枝大祐