おお、五月よ!!
おお、五月の熱光線よ
おお、五月の桁外れの悪意よ
お前の慈悲は何処へ行った
花花の歓喜を
何故に奪い去る
奢れるものへの警鐘か
満を持す報復か
名も無き万物にも
無名の我ら市井の凡庸にも
容赦なき天罰と言うか
おお、五月よ
豊潤と慈愛に満ちた
彼の五月よ
我ら如何にあれば
この惨禍を逃れられる
無力なるこの身は
混乱と戸惑いの渦中に
息絶え絶えの
断末魔の様相を呈して
ただ悶えるのだ
おお、五月よ!!
おお、五月の熱光線よ
おお、五月の桁外れの悪意よ
お前の慈悲は何処へ行った
花花の歓喜を
何故に奪い去る
奢れるものへの警鐘か
満を持す報復か
名も無き万物にも
無名の我ら市井の凡庸にも
容赦なき天罰と言うか
おお、五月よ
豊潤と慈愛に満ちた
彼の五月よ
我ら如何にあれば
この惨禍を逃れられる
無力なるこの身は
混乱と戸惑いの渦中に
息絶え絶えの
断末魔の様相を呈して
ただ悶えるのだ
見分ⅩⅥ「MOROMORO」
明鏡止水のmuneに
一瞬の燦めきのように落ちるmonoが
描き出す波紋の
ひとつの円い漣のように
TOKIの幅を往来する
ひとつひとつの想念
神経を起たせ
感情を揺り起こし
気概を奮い立たせるmonoの
密やかなる所在
青紫のbaraの
匂い立つ渦巻きの深淵のように
雨粒の秀逸のひと滴のように
kokoroの拠り所を
そっとknockしてゆく
気を魅了する
ただMOROMORO
些かのhappiness
勿体無い時間が有るのは
tatoeba
早朝の吸い込まれそうなblueや
蒼い薔薇との語らいや
朝露が結ぶひと滴のsilverの輝きや
掠めてゆくコトバの後追いとか
想い出宛のloveletterも
浮沈するanataのスケッチも
あのhitoの慈愛の眼差しや
両腕で計るaoiの愛しさの量とか
勿体ないと思う時間帯に振り返る様様
崩れ去る一瞬の今を
凝縮される幻の瞬間を
次々の喪失感の救いを
漠然と刹那を見逃す虚無を
細々と
勿体ない感覚が拾ってゆく
僕にまだ残されて有る
些かのハピネス
箴言⑾「真贋」
材料を揃え、立場を鮮明にし
鋭敏な洞察力と、賢明な選択眼と
尊卑の識別と、損得の柵と
それから、それから
真性の正義と、冷徹な差配とetc・・
それでなければ
何が真贋なのか?真贋の見分と応否も
そもそも
ikiruことの真贋の有無など
到底理解できない
嘘や懐疑の坩堝の巷を
突き刺せる視線や
突き抜ける理性や
選別可能な最小限の知識と能力は
必要不可欠で
その認識力が、きっと
真っ直ぐに生きる値打ちを決める
辟易と
全てのローテーションが
何時も通りに作動しなくなると
癇癪を起しそうになる
対応力が不足している・・
そんな時には
長い長い人生を浪費して
その間に
僕は一体何も学べなかったのかと
落ち込んでしまう・・
他人にはきっと
ほんの些細なことに違いないのに
僕の心情は
千々に乱れる・・
時間の長さでも
経験の多少でも
能力の有無でも
その他諸々の
hitoの持つべき美徳のせいでもないのだと
自分の卑小さに
辟易としてしまう・・
ニンゲンの深みとは?
慈しみのココロとは?
aiとは?chikaraとは?
完全とは?成熟とは?
多くの疑問符が
その不可解の儘
残されてゆく歯軋り・・
何時もの様に
思い通りに流れない水流の
もどかしさと恐怖・・
命の旅路を
誰も彼も、無数の柵sigaramiに悶えながら
授かった”命の旅路”の行程を刻んでゆく
ヒトとして在る宿命故に
ヒトとして生きる掟の故に
それぞれは
哀楽の悲嘆や感嘆や、苦汁や至福を香辛料に加えながら
甘くて苦い、美味くて不味い日日を
inochiの滋養に変換して旅を続ける
それ故、道中の憤怒も愛欲も、清浄も歓楽も
ひとフリカケの味付けにはなる
Homo sapiensのすべては
その様に存在し
その様に混在し
-偶々のように・・
掌に残るenisiの絲の救いを
天啓の惠として
命の旅路のスケジュールを踏襲してゆく
見分ⅩⅤ「返却」
ちょっとずつ
授かって来た時のように
bokuraは
必要ではなくなったものから
優先順位を付け乍ら
返却してゆくのだ
-まるで神々との約定のように・・
ときどき
勘違いや反抗やシステムの故障で
ときには後先に誤謬が生じたりもするが
偶に天邪鬼も居て
順列を狂わせたりもするが
詰まるところ
最後の最後に返納するのが
それぞれの命である事に
些かの揺ぎも無い
稀に不納得の請求書や督促状も届くけれど
返却の最後のmonoが
inochiという代物だという事に
些かの猶予も変更もない
宣言㈥「錬成」
一期一会の奇蹟を
重ね合わせてゆくことで
塗り重ねてゆくことで
僕の曼陀羅はきっと
多彩な色合いを綾なして完成する
未来は、今を生きるイノチは
刹那の瞬間の数珠つなぎだから
僕は剣の切っ先のように
常に五感の切れ味を
意図して錬成しておかねばならぬ
瞬く間に喪失する
そのイノチのtimeを
我がものとして所持するために
懺悔Ⅰ「∞」
過去の供養から-現在は興る
過ぎ去るものから教訓を学べば
-必ず来るべき明日の糧になる
どんなに解っていても
何度幾度唱えても
-刹那を移ろうものの
掌には握れない
知ることは-忘れること
失くすことは-得ること
無限の暗中にこそ-一光は産まれる
黒暗にこそ-明光は姿を現す
膨大な知識が宿っているとしても
知っていても
-無から継続的に有を取り出せぬ
Homo sapiensのもどかさよ
存在の卑小よ
唯、万物のうちの一形にしか過ぎぬ
-hitoの儚さ
何をか金字塔を残さむ
砂上の楼閣さえ一炊の夢
-露と起き、夢の又夢の瞬時よ
針小棒大のinochiの季節に
夢幻の-ひとひらの花弁を!
その一彩の-偉大なるTOKIの間に間よ
全ては、総ては-移ろいに消える一行
一言の意味さえ残せぬ-一音のinochi
それ故、嗚呼、それゆへ-総意持て
唯、唯一に愛しき哉-その命
箴言⑽「価値」
僕の存在の価値は
自らの推量では
如何様にも数値化できないから
他人の目線の評価を
慮るしかない
イノチの価値などを云云することが
そもそも不遜なのだ
けれど人間という脆弱な生き物は
己惚れてしまう
言葉の端々に顕在化する驕りが有る
他人の中でどんなに輝いているのか
上から何番目の偉さなのか
どれ程の値打ちものであることか・・
自省しなけらばならぬ
常に己を戒めてゆかねばならぬ
ほんとうは
等級など無いのが
平和の為に望ましいことなのだが・・