書斎に朝の光が溢れる。始まりの場所だ。動き出す時間だ。
老いの考察~矯正~
立ち姿勢を
限りなく正常に保つこと
節節の違和感を
筋筋の軋みを
骨骨の喚きを
他人に気付かれぬように
折折に修正して回ること
歩みを止めぬこと
ネガティブを拒否し続けること
明日の何処かに
細やかな希を埋め込んでゆくこと
老いを自覚しても
矯正できる範囲と
その意志を保ち続けること
いいんだ
それを虚勢と嘲られようと
唯の老人とは、一線を画すること
その誇りが
老い先の惨めさを、補うのだ
不確かな考察かもしれないけれど・・
けれど、見よ
そう考えることで、ほら
こんなにも軽々と前に進める