降って来るもの

写真と散文とぽえむ

Straussを聴きながら

2023-08-27 20:06:28 | 詩29

 

     Straussを聴きながら

 

三百六十五日の間に

そんな夢見心地の出来事が数度ある

 

身体全体を受音器にして

好きな楽譜を辿る事がある

 そうなのだ

今日の此の暑い熱いアツイあつい

いつ果てるとも知れぬ

八月の終わりの昼下がりの

空調の効いた部屋で

”美しく青きドナウ”に

己が心霊を漂わせる瞬間

 

何の煩いもなく

何の気懸りも無し

何のスケジュールも流れ去って

ただkazeに浮かぶ蜻蛉のように

自由気儘に

軽やかな無の身形みなりで・・

 

そんな極上の刻刻が

一年に数回訪れる

    2023 8/25 万甫記

 

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蚊帳の内外

2023-08-27 06:00:13 | 詩29

 

     蚊帳の内外

 

外なのか内なのか

正常に認識できないけれど

埒の内側か外側か

明確という訳じゃないけれど

目覚める直前の夢は

いつでも

僕の位置を不可思議に意識させ

後味悪い幕切れになる

その不愉快さが

覚醒させる不帰の場所で

僕は度々

その事の目撃者になり

体験者になり

不気味と不可解と不満と不日を

こうしてpoem化してゆく

 

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