繋ぐ言葉~まえがき~
過去の自費出版詩集のその二十八冊の全ての冒頭に定番のように置いていた”前書”と云うプロローグ。SI28の後書きを書いてその手順を脳裏に浮かべながら、現実には、次から次へと過ってゆく言葉の束を結び選り分け繋ぎ、体裁を調え趣くままに新しいSI29 のページを埋めていった。
そうして気づけば、その言葉塊りが15個連なり、その拡がりが既に18頁に及ぶのを感知しながら、”そうだ!!”途中で挿入するしかない”まえがき”に相応しく、タイトルその物を「まえがき」にして一編の詩を書こう!と思い付く。
繋ぐ言葉~まえがき~
己がもう一つのinochiの旅路を
繋いでゆく”まえがき”
”あとがき”で古びてゆく今日を畳み
新たな未来の月日へ船出する為に
旅立ちの帆に染め抜く言葉
二十八回も張替え、その度に
言語の空海に一歩を印す
その覚悟の旗印也
R5 8/28 20:30 万甫