Slow,Slowで
ほんとうにゆっくり、ゆっくりと
六十㎝幅で移動した
その広さを形容するのに
こんな風に歩く歩幅の間隔が
言い得て妙かも知れぬと
一人でほくそ笑みながら・・
日頃は気忙しく
いつでも誰かに急かされている気分なのに
大きい雨傘を少女のようにくるくる回しながら
小雨降る野辺の風景に溶け込むのは
心地良い休息になる
ときおり手の甲にかかる雨粒に
季節の移ろいを読み取り
先に定まった予定もなく
ゆっくりと日暮れが近づいてくる
山の辺の道を歩いて
僕はほんとうに”静かに”癒されてゆく
傘を畳んで
太い檜の張り出した枝葉の下で
短い徒然の詩模様を書き終えたので
さあ、散歩道の残りの半分を
少年のように傘を肩に担いで
スロースローでゆっくりと廻ろう
2020 03/28 06:39 万甫
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